理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

客は理由を知りたい

こんばんはー。いつもご訪問いただき、ありがとうございます。

学生時代、ナイススティックと言う菓子パンが好きだったエロ侍です。


今春、甥っ子長男と次男が、それぞれ小学校の卒業式と幼稚園の卒園式を迎えました。

その時の話なんですが、甥っ子長男の卒業式の服装について、ある指令が出たといいます。

それは「中学校の制服はNG」と。


卒業式まで一週間を切ったタイミングで突然発令されたので

各方面から不満の声が高まっていたと推測します。

まさかジャージで行く訳にもいかず、とはいえスーツを新調する時間と予算もない。

じゃーどうしよう。恐らく、そんな心境の保護者も多かったのではないでしょうか。


幸い、当家の甥っ子長男の場合は、私のジャケット&パンツのサイズが合うので

それらを着ることで一件落着したのですが、嫁さんの、こんな一言が印象深いです。


「なんで、中学校の制服がダメなの?」


理由が明確に説明されていないので、そこに不満を抱いている様子でした。

理由を説明する。

これは、案外重要なのですが、多くのヘアサロンでは、説明不足というイメージを感じることは多々あります。


「縮毛矯正9000円」「全メニュー20%オフ」

このようなキャッチコピーを、大々的に打ち出しているヘアサロンのチラシ

もしくは店頭POPを見かけるケースは多いのですが

価格的な魅力に興味を抱く反面「なんで、その価格が実現できるのか?」という素朴な疑問も抱きます。


以前、某FC展開している美容室に新規客になりすまして行った際

ヘッドスパ 70%オフ」というPOPがあり、愕然(がくぜん)とした記憶があります。


サロン側としては、恐らく理由があると思います。

ヘッドスパの気持ち良さを体感して欲しい」とか

ヘッドスパは、お客さまの髪の健康維持に必要なメニューだから」という延長で

「だから、今回に限って採算に関係なく、とりあえず体験し欲しい」そのような想いがあると勝手に想像します。


でも、実際には、説明されていません。そこが不足しているからこそ

違うイメージが伝わってしまうと思うのです。

「割引き価格だから、手を抜かれるの?」

学生などは別ですが、価値を知っている(良い物に対してお金を払う)客層であれば

そう思うのが自然ではないでしょうか。


話は少し変わります。以前、理容店の経営者から、こんなお話をいただきました。

それは、ご子息の運動会に行くかどうか迷っていた時のことです。運動会は日曜日。

ヘアサロンの場合、日曜日に外出するなんて言語道断ですが

その経営者は意を決して、ご子息が参加する競技の時間帯だけ休みをもらい行ったそうです。

もちろん、事前に理由を説明したのですが、結果、顧客の多くは理解を示し

むしろ「日曜日でも、運動会を見に行った方が良い」と後押ししてくれる顧客も何人かいたといいます。

このような事例からも、人は理由を知れば納得すると考えます。

言い換えれば、納得できないから、不満を抱き、それが不信感に繋がるのです。

嫁さんの何気ない一言から、そんなことを再確認しました。

不満の原因は説明不足。そこにあるのです。


本日の感謝

家事全般を行なってくれる嫁さんに感謝。

ありがとうございます。


明日の夢

友人の結婚パーティに出席します。六本木で昼酒大会。

楽しみっす。