理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

サンキューレターと、えこひいき戦略

昨日の日記に書きました通り、今回は飲み会マーケティング総合研究所の活動報告です。

理美容業界専門商社の道具屋さんに誘われて、ルベル/タカラベルモント株式会社の営業マン、

そして、東京・新宿の理容店で働いている理容師さんとの飲み会に参加させてもらいました。


新宿駅で道具屋さんと待ち合わせて、居酒屋さんに向かい、その途中で参加者の情報を聞きます。

「タカラ社の営業マンは知っていると思うけど、理容師さんは初対面かな」と教えてくれます。

その理容師さんは店長と言いますので、てっきり20代、もしくは30代の方だと思っていたのですが

「平均年齢60歳代の理容室の店長さんだよ」とサラリを語ります。

この話を聞いた時から、物凄く興味が湧き、そうこうしているうちに居酒屋さんに到着です。


理容師さんが先に来ており、待たせてしまう形となり、しかも、上座に座ってしまいました(汗)。

申し訳ありません。

非常識極まりないオイラなのですが、そんな事には一切気にしていない様子の理容師さん。

今回の居酒屋さんは、その理容師さんの行きつけの店。

だから、オイラたちはゲストになるのでしょうか。

居酒屋さんのスタッフ共々、何と言いますか非常に暖かい空気感の中、お酒を楽しく飲む事ができました。

この段階で、何となくではありますが、非常に気遣いが細かい理容師さんと言う印象を強く受けました。


「お店の改装中にさ、オフィス街にある百貨店に入っている理容室にお客として行ったんだけど…」

「そうそう。有名美容室にも行ってさ…」

このような話をしてもらったのですが、正直、その行動力に脱帽です。

お客となった視線もしくは体験から得られるモノは、自分自身の財産となると常に思っています。

それは、オイラが新規客になりすまして行なっている連載企画の「チェックマンが行く」なのですが

自分のお小遣いから理容もしくは美容料金を支払う事で、

値ごろ感や接客などについて学ぶ点を見出せると考えるからです。


実際、その理容師さんが、このような事を教えてくれます。

「サンキューDM(サンキュレター)って言うの? ハガキが届いてさ、あれ、もらうと嬉しいよな」

以前、いつもお世話になっている理美容業界の経営コンサルタント和田美香さんから教えていただきましたのが

「サンキューレターは、自分自身がもらって初めて、その感動を知る事ができる」

「もしかしたら、理美容師さん自身、もらう機会が少ないのではないか」と言う見解です。

事実、「チェックマンが行く」企画で伺ったヘアサロンからサンキューレターが届くのは少なく

16軒目を迎えましたが、届いたのは4通、25%と言う確率になります。


話がそれましたので元に戻します。

今回、ご縁が繋がった理容師さんからは、モチベーションに年齢は関係と言う事を学びました。

今後、勤務するヘアサロンで実践される事を切望するのですが、

オイラの親世代の理容師さんが頑張っている姿を目の当たりにして、物凄く嬉しい気持ちになりました。


居酒屋さんのカウンター席を指さして「俺はよ、毎日、そこに居るから、いつでも来いよ」と言っていただき

これまた、非常に嬉しかったりします。


ヤ○ザのお客さまが来店された時の話しや、顧客を多数抱えている美容師さんが入社されたのですが

ふたを開けてみたら、ほんの数人しか来店されなかった経緯などで盛り上がった飲み会ですが

一番ビックリしたのが、お会計の際です。


「1人、2千円でーす」と言う店員さんの言葉が信じられませんでした。

焼酎のボトルを2本も入れて、当然、肴も食べているので、そのような金額にはなりませんが

これが「えこひいき戦略」そのものなんですね。


優良顧客である理容師さんの顔を立てる為に行なった、居酒屋さん側の配慮。

「あなたの大切なゲストだから今回は」と言ったメッセージがあったか分かりませんが

オイラの理容師さんを見る目が「すっげー」となったのは言うまでもありません。

いつもお世話になっているMaijor7(メジャーセブン)さんの値付けの妙と言うのでしょうか。


サンキューレターの必要性、えこひいき戦略の実践を目の当たりにした飲み会マーケティング総合研究所です。

今回のご縁も大切にして行きたいと思う今日この頃。

さて、その居酒屋さんに、いつ行こうかな。。。