理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

必要ない情報は覚えない

居酒屋エロ侍というイベントを、時々開催しています。

イベントと言えば大げさですが、要は休日の昼から当家で飲む事なんです(汗)。

先日の日曜日、ご近所に住む友人夫婦が来店されて居酒屋エロ侍を開催しました。

最寄り駅の話となった時、面白い光景を目の当たりにします。


友人の夫「駅前のボロボロの寿司屋なんだけどさ」

友人の嫁「えっ! どこにあるの?」

友人の夫「ほら、駅の階段を下って最初の曲がり道を左に言ってすぐの所」

友人の嫁「あー、なんとなく想像できるけど、あったっけ?」


このような会話が繰り広げられると、今度は、次のような話題になります。


友人の嫁「美味しいパン屋を見付けてね」

友人の夫「あったっけ? パン屋なんて・・・」

友人の嫁「この間行った立ち飲み屋の二軒先にあったじゃん」

友人の夫「そうだっけ? 全然覚えていないよ。そば屋とか飲み屋なら覚えているんだけど」


このような会話を聞いていますと、人は必要としない情報をザクザク削除する事が理解できます。

目には入っていますが、覚えていない。必要ない情報だから。

つまり、人は必要性を感じるから興味を抱き、そして記憶すると考えられます。

となりますと、偶然見付けたと言う状況も実は偶然ではなく、必然であるとも感じ取れます。

必要性を感じているモノの情報を、無意識に集めているからこそ、目に入りますから。

だからこそ、商品を宣伝する際には「どうして、この商品が必要なのか」と言う説明が不可欠となります。

主成分や効果、価格や使用方法以上に、必要性の訴えかけがない宣伝は、

友人夫婦のように、目には入っていますが覚えていない状況に生むばかりで、

欲しいと言う意識に持っていくまで、時間を要してしまうと思うのです。

「こんな経験ありませんか?」

「このような体験をしたことありませんか?」

「知っていますか?」

「いつも、こんな事でイライラしていませんか?」

などと言うキャッチコピーが効果的である事は、その辺に理由がありそうですね。

昨日の居酒屋エロ侍では、そのような気付きが得られました。

では。