足利義昭(あしかが・よしあき)。
室町幕府第15代…と言うよりも最後の征夷大将軍と言った方がわかりやすい。
実兄の第13代将軍足利義輝が兵法者(剣豪)であるのに対して、
義昭は謀略家と言うイメージが色濃く残る。
名実ともに弱体化した室町幕府の権威を取り戻すべく奔走(ほんそう)し、
武田義統や朝倉義景という守護大名に上洛を促しつつも、思うような成果が得られない。
その後、当時最も勢いがある織田信長を頼り、悲願の上洛を果たし将軍宣下を受け15代将軍に。
しかし、実権がないお飾り将軍を目論む信長と、室町幕府の復興を目指す義昭の蜜月は長くは続かない。
そこで、義昭は御内書(法的効果がある公文書・お手紙)を乱発し、
全国各地の武田・浅井・本願寺と言う有力戦国大名を動かし、最終的に信長打倒の包囲網を完成させる。
が、包囲網の歩調が整わなく信長の各個攻撃によって殲滅(せんめつ)。
最終的に信長に京都を追放され、室町幕府は終焉を迎える事となった。
さて、室町幕府最後の将軍である足利義昭がヘアサロンを経営したらどうなるのか?
久し振りに、好き勝手想像してみたい。
御内書を乱発していた義昭の事だから、お手紙を書く重要性を強く感じ、
この時代でも筆マメである事は想像に容易い。
しかも、謀略家でもあるため集客から顧客化、そして優良顧客化へと言う流れを把握、
儲かる仕組みの構築にいち早く着手すると思われる。
征夷大将軍と言う自身の強みを最大限に生かした御内書の発行のように、
自店の強みを理解したうえで、「どうして、これが、あなたに必要なのか?」
と言うキャッチなどがあるリーフレットを制作すると同時に、
マーケティング結果によって判明した、最も反応する客層に対してポスティングを実施。
信長包囲網ならぬ、見込み客包囲網を画策し成功をおさめる。
さらに、新規客に対しては来店後のサンキューレター、ニュースレター、
ダイレクトメール、メールマガジンなどの発行に加え、
ホームページやブログの更新などから、顧客との信頼関係構築に汗を流す。
このように、見込み客包囲網の次は新規客包囲網、優良顧客包囲網
と言ったさまざまなシステムを生みだすだろう。
実兄の兵法者である義輝を、現場責任者として店長に据え、
義昭が経営統括の責任者となれば成功する事は間違いない。
ただし、信長のような勢いのある新興勢力に対して安易に接触する事は、この時代でも避けたい。
例えば、メーカーや問屋、ディーラーなどから打診される
ヘアサロン出店のスポンサー依頼に対して疑うことなく受け入れたら
戦国時代の二の舞になってしまう事は想像に容易い。
手を組む相手の思惑を理解できれば良いのだが。。。
では。