タイミング、と言う言葉がある。
先日の事だ。
エロ侍が好んで通う居酒屋を一つひとつ思い浮かべ、
どうして、いつも行ってしまうのかと自問自答した。
すると、共通しているのが、店員さんやオーナーさんが、
商品を持ってくる際に、タイミング良く一言二言話し掛けてくるのだ。
先週末行った所では、赤ワインをオーダーすると
「これ、実は山梨の農家の方が作ったワインなんですよぉ~」と言うように。
単純なエロ侍は「へぇ~、そうなんですか」などと頷きながら、
ワインの良さなんて全然理解してないくせに「やっぱ、旨いっすね!」と言いながらグビグビ飲む。
同じように、お寿司屋さんでも、
「えんがわ食べるんだったら、炙りえんがわも旨いよ」なんて言われたら、迷わずオーダー。
要は、クドクドと説明されるよりも、
タイミング良く、スコーンとワンフレースで心に響く言葉があるか、ないか。
どうも、エロ侍は、その点を重要視しているようだ。
理美容室も同じではないか。
いつも一緒の髪型のお客さまでも、ほんのちょっと違った事を行ない、そして説明する。
「頭皮に赤みがあったから、いつもと違うシャンプーにしておきましたよ」とか
「来店された時、ここのボリュームが目立っていたので、いつもと違う削ぎ方にしておきました」など。
お客は聞いていないようでも、案外覚えているものかもしれない。
もちろん、タイミングの良さで、その効果は二倍にも三倍にも膨れ上がるのだ。