弊社では、オイラが担当しているサロンオーナー誌の他に、
PROF-RIKEI(プロフ・リケイ)と言う雑誌があるのですが、
4月号の付録では、技術以外のスタッフ教育、
つまり接客やヒューマンスキルを高める教育カリキュラムを取り上げ、
只今、取材を行なっています。
某美容室経営者に取材を依頼し、簡単な打ち合わせを電話でしたところ、
こんな話がきけました。
「たぶん、教育マニュアルの存在を求めていると思うけどね、ないよ」
「接客を勉強するとき、マニュアルに沿った教育では本当の接客が身に付かないからね」
仰る通り、確かにそうです。
「予約電話の受け答え。お辞儀の仕方。サロン内でのお客さまの案内方法など
それらの前に、なぜ、必要なのか。そこに気が付くようにしています。
だからね。マニュアルは存在しなくて、その都度、勉強会の内容は変えていますよ」
この美容室では、美容学生の就職が内定するのは9月。
それから社会人となる4月までの約6ヶ月間。
毎月1回のペースで経営者と内定者で、接客についての研修会が開催されている。
「最近では、ミシュランの三つ星を獲得したお寿司屋さんの話が放送されていたテレビ番組を皆で見ながら、
お客さまが見える位置で技術を行ない、そして接客する際に必要な事を考えてみました」
話題性がある内容を取り上げて内定者の興味をそそり、そして気付きのヒントを与える。
お寿司屋さんの板さんとお客さんの距離は約45センチ。
「これは、理美容師とお客さまの距離と似ている為、共通点が多くあり、
そこから、自分自身で考え答えを見出す事が目的なんです」
お客さまに対してお辞儀をする理由は何か。
服装は、それで良いのか。
そこが理解できれば、自ずとお客さまに喜ばれるお辞儀、
もしくは服装について勉強する。
それが、その経営者が考える教育システムなのです。
電話の打ち合わせだけで、これだけの話をいただきましたので、
取材を行なった際には、まだまだ勉強になるお話が聞けそうです。
後日、また報告しますね。
では。