理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

新人を迎え入れる準備セミナー

新人を迎える準備セミナーを取材させていただきました。

本日は、その内容です。


主催はロレアルプロフェッショナルで、講師はMr.トータニ率いるビジネスエディケーションチーム。

※今回の新人とは、専門学校を卒業した新卒者としています。


「新人の情報は、経営者本人の頭の中にあるだけと言うケースは少なくない」

「入社式を通じて人を喜ばす事の楽しさ、感動する事の必要性を感じる実体験するのが大切」

「だから、新人が一人であっても入社式は行なうべき」

Mr.トータニは、そのように語ると、行なう理由としては

「入社式は新人の為だけではなく、その父兄や専門学校時代の担任、そして現有スタッフの為でもある」

と解説を加えます。

入社式に規模の大きさは関係なく、それこそ開店前の時間を利用したり

3月末の休日に店内で開催する事も充分考えられます。

また、「父兄や専門学校時代の担任との信頼関係構築も目的の一つ」と言う側面も存在するとも教えてくれました。


続いて、Mr.トータニの右腕であるノリダー氏が、新人を迎えるための準備について説明します。

「現有スタッフの人物紹介を一枚の紙にまとめて、事前に新人へ手渡しておく事も効果的」

「一度に多くの先輩の名前を覚えることは、短期間では難しい」

「であれば、事前に覚えられる環境にする事も必要」

と話すと、実例として、一枚の資料を見せてくれます。


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コレです。


で、オイラなりに考えたのですが、新人スタッフと現有スタッフの共通点を調べて、

事前に紹介する方法も効果的。

例えば、血液型や動物占い結果による相性、同郷のスタッフ

趣味や性格が似ているスタッフ、育った環境が同じようなスタッフ、

そのような新人スタッフを中心として、現有スタッフとの関連性を明確にすることで

距離感はグッと縮まると考えます。


新人スタッフと現有スタッフの共通点相関図(そうかんず)を作るのも面白いかもしれません。


少し話がそれます。

昨年、学校現場からの緊急提言/美容学校・学生の最新情報というセミナーを受講・取材した際

「今の学生は、仲間意識が強い」と聞きました。

であれば、いち早く仲間である事を意識付けする事も効果的で、

その為には、先輩スタッフを早く知る事も重要ではないでしょうか。


話を戻します。

続けて、ノリダー氏は「シスター制」についての提案も行なってくれました。

「新人スタッフ1名につき、教育担当スタッフが1名。このユニットを組む」

「相性の問題もあり、様子を見つつ悪いようであれば、担当を変える配慮も必要」

「シスター制のメリットは、教育担当スタッフを2年生にする事」

「2年生は教わる立場から教える立場となり、それがまた勉強になるから」


そして、ヘアサロン全体としては、シャンプーよりも技術ハードルが低い

ハンドマッサージキャンペーンなどを行ない、

新人が、お客さまと接する機会を設ける事も効果を生むと言います。


お客さまに接客する際にはマニュアルも必要ですが、

それ以上に、相手を想う心が必要不可欠。


「感動」と言う言葉は、簡単に表現できない程、重みがあります。

入社式の際に「お客さまに感動を与えるサービスを行なおう!」と言うだけではなく

新人スタッフに対して歓迎している意思を、どのように伝えるのか。

そして、どうすれば感じ取ってもらえるのか。

現有スタッフが、そこを考え、そして実際に相手を想う心の大切さを知る事で、

今度は、お客さまにも実践できると思うのです。


新人スタッフを迎え入れる為のイベントに対する意図は、まさにそこにあるのではないでしょうか。

そして、それが前述におけるMr.トータニの言葉の意味そのものであると推測します。


週刊モーニングに連載されている「ドラゴン桜外伝・エンゼルバンク」は

転職活動をテーマにした漫画なのですが、こんな事が書かれていました。

「優秀な人材を採用するよりも、いかに大化けする環境を作るかが大切」

「新人が優秀か否かなど、短期間の面接で把握するのは事実上、不可能」

「そして、新入社員を採用するもう一つの理由は、社員に対する教育の一貫でもある」と。


新人スタッフや現有スタッフの大化けする最初の切っ掛けが、

もしかしたら、新人を迎え入れる準備の一つなのかな、などと思っています。


そー言えば、甥っ子兄弟の弟(5歳)は、先月末に我が家にやってきた愛犬・アンディ君に対して

「お座り!」などと、率先してシツケを行なっています。

その割には、ガジガジ噛まれて泣いている甥っ子なのですが、

まっ、そうやって人は育つのですね。


本日の感謝。

経営セミナーを取材させていただく主催者に感謝。

貴重な情報を、業界全体で共有できる配慮をいただく事に、感謝です。


では。