昨晩、嫁が勤務している会社の超・近所に「紅とん」と言う居酒屋がオープンしたので、早速、行って来た。
業態は洒落た感じの焼き鳥屋で、立ち飲みスペースもある。
以前、ヘアサロンの新規オープンと言う特集の際に、
「ショップ経営において集客の最大のチャンスが、オープン時である」
とのお話しを聞いたのだが、それを見事に証明している盛況ぶりである。
店内や食器など、レトロな雰囲気で統一しており、狙いの客層は20~40代のサラリーマンだろうか。
ただし、この手の業態にしては、やや高めの価格が気になる。
焼き鳥は130~150円、ビールは中ジョッキと言いつつも小と中の間、これで450円とは、かなり強気だ。
串カツやウインナー、モツ煮などがメニュー表に並ぶが、どうも特徴がない。
グランドメニューが存在していないのだ。
ちなみに新宿・西口の立ち飲み「ばーる」には、大山地鶏(おおやまじどり)のつくねがあり、
この場合、大山地鶏というキーワードが顧客の印象に残る。
それが、口コミの際に、顧客から新規客へと伝わり、来店につながると考える。
「紅とん」には、それがない。普通の焼き鳥なのだ。
あえてグランドメニューを取り上げるならトロ刺380円だろうか(写真参照)。
それと気になったのが、もう一点。
店長とも話をしたのだが、全体が把握できない店内レイアウトとなっている。
簡単に説明すると、このような店内。
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入り口が上で、左が厨房。
厨房から店内を把握することは難しく、その結果、店長の立ち位置が定まらない。
結果として、ホールスタッフの動きがバラバラになってしまい、
飲み物が遅かったり、肴が違うテーブルに行ってしまったりする。
一番面白かったのが、酎ハイをオーダーするとホールスタッフから
「ちゅ…酎ハイ…ですか?」と聞きかえされ、数分後には
「これ、酎ハイですよね(汗)」と言いながら持ってくる。
え゛! それ酎ハイじゃないの? と心の中で突っ込みつつも、笑顔で受け取るが、
疑問系で持ってこられたのは、正直はじめてだ。
スタッフたちの接客シミュレーションが徹底されていないのだろうか。
などと文句ばかり書いているが、なんだかんだ言いながらも、嫁と二人で約三時間ほど滞在(汗)。
一ヵ月後、もう一度行ってみたい。
その時に、頻繁に通いたくなる居酒屋なのか、その逆なのかを判断する。
そして、そのように考えいるのは、オイラだけではないと思う。
新規オープンは諸刃の剣。
出店すれば物珍しさで集客チャンスは広がるが、スタッフがコンセプトを理解していないと、
それが接客にも影響し、最終的にリピート率にもつながる。
言い換えれば、ソフトとハードと言う両輪が存在してお店は成り立つ。
昨晩伺った「紅とん」から、そのような事を学んだ。
しつこいようだが、疑問系で飲み物を持って来られたのは、笑う。
では。