以前、タカラベルモント戦略マネジメントセミナーを受講した祭の話しを、ふと思い出した。
ある一定の消費に対するポイント還元について。
理美容業に限らず、多くの業種・業態で取り入れられているポイント還元システム。
たとえば、○○○円につき○ポイント加算され、数ポイントが貯まった段階で、
消費者に還元すると言う内容だ。
還元率が1%でも増えると、サロン側の負担が大きくなり、
低すぎると、消費者の興味が薄れてしまう。
そのバランスに頭を悩ましている経営者は多いと思うが、
問題は還元率ではなく、狙いの客層が喜ぶ景品を用意しているか否か、と言う。
ここで言う狙いの客層とは、サロン経営を支えているロイヤルカスタマー(優良顧客)や、
今後、増やしたい年代などが挙げられる。
いわば、プレゼントしたいお客さまを想定しつつ商品を用意しよう、と言うことだ。
同セミナーでは、年間30%のお客さまが入れ替わっているとの説明があり、
であれば、少なくとも上記の客層を囲い込む方策が必要としている。
それが、ポイント還元システムの持つ本来の意味とも考えられる。
もちろん、すべてのお客さまに対して感謝の気持ちを伝える事を否定はしていないが、
絶対に逃がしてはいけない客層に対して手厚いサービスを行なう事も必要ではないか。
しかも、狙いではない客層に悟られないように。
ポイント還元システムも使い方次第で、その効果は大きく違ってくるのだ。
では。