理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

コロナ禍後の飲食店。厳選された接客能力が高い従業員が配置されているかも。東京・池袋つかだ食堂で絶妙な間合いを保つホールスタッフがいます


行ってきましたよ。つかだ食堂(池袋北口店)に。


つかだ食堂とは、宮崎県の地鶏屋チェーン塚田農場の新業態店舗。塚田農場と言えば、来店顧客へ配布するポイントカード。訪店する度、印字される肩書が「主任」から「課長」「部長」そして「社長」など、出世する仕組みで一躍有名になった居酒屋。

で、先日。つかだ食堂の店先を通った際、このような店頭POPが目に留まりました。と言うことで興味を抱きましたので、訪店してみました。

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コロナ禍の影響で、まずは検温などによる体調確認を行なわれ座席へと案内されます。ひっそり飲みたいので、目立たないすみっこの一人席に着席。121席ある店内ですが気が付けば、入口から一番遠い席でした。

お品書き(メニュー表)を片手にやってきた男性の接客対応従業員(ホールスタッフ)の接客力が凄いのです。

ちょい呑み小鉢セットを注文すると、すぐに生ビールが届きます。その後、小鉢セットが届くのですが、この時間差を作るのがすごいかも。

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生ビールの量が半分。この状況を作ったホールスタッフ凄い。だって…(本文で解説)

早くビールを飲みたい。だからホールスタッフはすぐに用意する。ゴクゴク飲む私。小鉢セットが遅れて到着。すると、どうなるのか。そうです。

ビールと小鉢セットの量が釣り合わない。この小鉢の量に対して、残りのビールは少なく感じてしまい、結局もう一杯注文することになります。

客単価向上。ホールスタッフに「もう一杯いかがですか?」と言われることなく、自主的に追加を決めました私。

で、注文しようと思いホールスタッフを探すと、入口付近にいたのでしょう。姿が見えるか見えない位と言う距離感ですが「ハイ! 今、伺いますね」と、すぐに気付いてくれるホールスタッフ。この間、約0.5秒。

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二杯目は八海山の冷酒を頂くことに。そして、この後、衝撃的な出来事が

放っておかれつつも、何かあれば即、対応してくれる。そのような絶妙な距離感が保たれている印象を抱きました。

この間合いを作れるホールスタッフすごいなぁ、などと思いながら、
二杯目の冷酒をグイっと。

小鉢を突きながら鞄の中から文庫本を取り出し、最近ハマりつつある精神科医・伊良部一郎シリーズを読んでいると「左から失礼いたしまーす」と、ホールスタッフ。

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そろそろ帰ろうかなぁ。などと思い始めた瞬間、頼んでいない水が届く(写真・左 手前)

振り返ると、冷水が用意されていました。もちろん、頼んでいません。最後の仕上げの一杯として持ってきてくれたのでしょう。

テーブルに冷水を置くと、ササっと姿を消すホールスタッフ。「へぇ。ここまで気働きするんだ。すげえなぁ」などと思いながら、お水を一口。

すると「これ。もしかしたらチェイサー的な感じかも」などと邪推する私です。「ま。飲食店を応援すると言う意味から、もう一杯いくか。すごいホールスタッフも気になるし」と、適当な理由を考えて、もう少し居座ることに。

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獺祭 純米大吟醸45の冷酒(写真・右)だけと言うのは寂しいのでポテサラも

八海山を頼んだ際と同様に、振り返った私に対して「あ! ハイ。今すぐいきまーす」と、これまた入口付近にいた、すごいホールスタッフが即対応してくれます。

獺祭の冷酒とポテトサラダが届き、グイっと頂きながら再び文庫本の世界に。余談になりますが、ポテサラをスプーンで食べることは新鮮でした。

で、しばらくすると、すごいホールスタッフが冷水を足しに登場。

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冷酒が残り少なくなったと同時に、すごいホールスタッフが冷水(写真・右)を足す

えぇ。もちろん、頼んでいません。すごいホールスタッフのお気遣いです。そして気付けば、すごいスタッフは入り口付近へと移動。

今回のひとり酒は放ったらかし&お気遣いが繰り返され終始、居心地が良い状態でした。ありがとうございます。

お会計の際「池袋はお仕事で来られているのですか?」と、さりげなく情報収集されつつ最後「もし宜しければ、またご来店下さい」と言いながら、スッと名刺が手渡されました。

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接客力が高くて有名な塚田農場のエリアマネージャーが、すごいホールスタッフの正体

エリアマネージャーと言う肩書から察するに、従業員の接客教育など全般にも携わっていると推測。

コロナ禍による、新業態による再出発と言う状況下だからこそ、伝説のホールスタッフが降臨。現場スタッフの士気高揚など様々な意味合いで、接客しているのでしょうか。

顧客との絶妙な間合いの必要性を再認識した、つかだ食堂でした。うん。勉強になります。ありがとうございます。

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【この記事を書いた変な理容師の紹介】
關口和彦(せきぐち・かずひこ)。厚生労働大臣認定 管理理容師。でも理容室経営してません。中央理美容専門学校 基礎科・高等専門科・大学科卒業後、都内の理容室勤務を経て理美容教育出版株式会社入社。理美容業界誌編集を約16年行ない、独立。雑誌編集感覚で小さな理容室の紙チラシを作ったり、理容室向け経営講習会 理容師カフェ 開催を通じて繁盛理容室の成功実例を共有。時々「理容室の成功事例を話せ」と振られると 紙チラシ集客の効果が平均値7倍を達成している一連を紹介しています。また、最近は理美容専門学校の機関誌編集も担当。2018年に立ち上げた 髪の専門医師と理容師の協業展開 では理容室と病院が連動。男女問わず薄毛のお悩み解消に取り組む。提携中の薄毛治療クリニックで処方されている育毛・美肌 医療サプリメント ハエル 取り扱い中。47歳。東京・練馬区在中。「理容師カフェ」で検索されれば過去の取り組みが表示されると思いますので、詳しくはソチラで。

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