理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

世代交代がスムーズなヘアサロンの共通点

ご訪問、ありがとうございます。皆さん今晩は。


本日は、飲み会マーケティング総合研究所の活動を紹介したいと思います。


とある理美容ディーラーさんと飲んだ時の話。

あーだこーだと、理美容業界ネタを肴に盛り上がったのですが、印象深いのが事業継承について。

事業継承と言いますと堅苦しいのですが、要はヘアサロンの代替わりです。

親から子へ。スムーズに継承した共通点について、教えてくれました。


理美容ディーラー業と言うのは、ヘアサロンと長くお付き合いしているので、

栄枯衰退などを共にすると思います。

なので、その過程を目の当たりにしている為、話に対する説得力を強く感じました。


「エロ君さぁ。スムーズに世代交代しているヘアサロンには、ある共通点があるんだよ」

と話す、理美容ディーラーさん。

その話、物凄く興味があり聞き返すと、このように教えてくれました。

「儲かっていた時のお金の使い方。遊びに費やしたのか、それとも本業に使ったか」

「色んなヘアサロンを見ていると、それが、世代交代に大きく影響している」


なるほど。何となく理解したのですが、イマイチ、本質が分かっていないオイラ。

そんな表情を察したのでしょうか、理美容ディーラーさんは、こう付け加えてくれます。

「遊びに費やして散財した経営者は、財産が残っていないケースが多い」

「にも関わらず、後継ぎと一緒に仕事をしている」

「親世代の売り上げを、親子で分かち合っている状況だ」

「だからなのか、親が経営権(財布のヒモ)を握っており、後継者はお小遣い制」

「となれば、後継者はストレスが溜まる。実家に帰って来たにも関わらず、収入が減るのだから」

一つの財源に対して二世代で食っている状況で、

となれば、その根幹を築き上げた親世代の発言権が強くのは当然です。


一方、スムーズに世代交代できたヘアサロンの多くは、親が本業以外にも収入、

もしくは財産があると言います。

「ゴルフや車などに興味を抱かなく、ひたすら本業に投資した結果、無借金経営になる」

「それでも、まだまだ現金が残るので、今度は、土地などを買う。そして家賃収入が得られる」

「そうやって地道に資産を増やしたヘアサロン経営者は、サロンの経営を後継者に全権委任している」

このような事を教えてくれました。


後日、とあるヘアサロンに行き、そこではスムーズな世代交代が行なわれており、

その要因について聞いてみました。

すると、別段、特別な事を行なっていないと言う親世代の経営者。

なので、聞いた話と前置きしながら、前述の話をしてみると

「あっ。そう言えば、ウチもそうだなぁ。この店(店舗兼住宅の3階建て)の他に、土地もあるし」

「息子夫婦が、この店の上に住んでいて、私たち(親世代)は、以前買った土地に建てた家に住んでる」

「昔は、毎月の返済額を前倒しして返しても、現金が残ってね。だから土地を買ったんだ」


このように、理美容ディーラーさんの話を裏付ける言葉を聞くと、

やはり、お金は儲け方を勉強すると同時に、それ以上に使い方も勉強する必要があると痛感します。


オイラも含めて多くの人が、お金の使い方に対しての勉強が少なく

だからこそ、性格が出ると思っています。


かなり前の話になりますが、福井で大水害が起きた時。6年位前の話かなぁ? もっと前かも。

水害後の掃除を行なうに為に、タオルが不足しているというので

理容業界の人たちに、タオルを寄付を募ったんです。

サロンの営業に差支えない範囲のタオルを送って欲しいって。


結果、すっげー集まって、かなり感動したのを今でも覚えています。

ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

でね、その後、地元の自治体に募金をすると言う話になり、

みんなで気持ち程度のお金を振り込みました。


後日、振り込んだ人の名前と金額が公表されたのですが・・・

そこには、当時、一緒によく飲み歩いていた、ごくごく普通の職人肌の理容師さんの名前があります。

同時に、募金額もあるのですが、見ると10万円ってなっているんです。

なんの見返りもない募金に10万円。

その時のオイラには理解できませんでしたが、今になって、なんとなく分かりました。


お金の使い方に人格が現れると。

ちなみに、10万円寄付した理容師さんは、その話を一切自分からしていないんです。

その辺も、勉強になった事を今でも鮮明に覚えています。


長文になってしまいましたが、お金の使い方の勉強も必要だと思う今日この頃。

高額な車やバイクを乗り回して、理美容業に対するステイタスを高め

スタッフに夢と希望を与える事も必要かもしれませんが

オイラは、やはり本業に投資をしたり、困っている人に対しての支援に使う方が良いと思います。


繰り返しになり恐縮ですが、お金の使い方に人間性が現れるのですから。


本日の感謝

楽天・野村監督の新刊本を購入しました。

苦労人の野村監督の経験を、本を通じて知ると言うのは、やっぱ感謝です。

かなーり昔、どっかの外国では、本は高額なぜいたく品であり

一部のお金持ちしか読めなかった知識の源でしたが、

オイラみたいな貧乏人も買える状況にしてくれた先人に感謝。


明日の夢

古田土会計士事務所主催の経営塾を取材・受講してきます。

色んな新発見があると、いいなぁ。