理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

心のドアの鍵を外すには

本日は、パーマ液を作るメーカーさんの組合総会を取材させていただきました。

その中では「世界に勝ち誇るトップアスリート達の神髄を探る」と言うセミナーが開催。

講師の小松成美氏は、数多くのトップアスリート達と取材を通じて学んだ事を話します。

メジャーリーグに挑戦する前の野茂英雄氏に対して、

無名であった高校時代をテーマとして取材をしたのですが、

取材が苦手な野茂氏からはネタを聞き出せなく、終了時間が近くなります。

無理を承知で取材時間の延長か、別の日のアポを取るか考えつつ雑談に入ると

三振を取るたびに出る「K」と言うパネルが好きである事を話すと

それまで寡黙だった野茂氏がウソのように饒舌(じょうぜつ)になったと言います。

野茂氏自身も「K」と言うパネルが好きで、真意は他にあり、

独特のフォームに対して理解、応援してくれた数少ない指導者や先輩の存在

そして、彼らに報いるには、野球を目指す子供達へ夢と希望を与える為にメジャー行きを考えている事。

ハンデを背負った子供たちへ無料招待している野茂シートに耳が不自由な子供が来た日には、

わざと大げさなリアクションを心掛けていると語ります。

で、あえなく取材時間が終了・・・のはずが、野茂氏が自らマネージャーに連絡し

取材時間が延長され、高校時代の話を聞くことができたと言います。

「誰でも心のドアには鍵がかかっています」

「でもね、些細な事でも相手と共有・感動することができれば鍵は外れます」


この話を聞いたとき、オイラ自身の仕事でも勉強になったのですが、

理美容業界の場合、カウンセリングの際にも役立つ考えだと思いました。

「取材前は対象者を徹底的に調べ上げ、あなたの事は世界中の誰よりも知っていると思う位調べます」

「でも、取材がスタートしますと、先入観を払拭(ふっしょく)するために

今度は、あなたの事を世界で一番知りたいと思い話を聞くようにしています」

鳥肌たちました、この一言には。

その他、中田英寿氏やイチロー氏などのアスリートに共通している事として

「できない。できる訳がない。その発想は一切ありません」


オイラ、本当にラッキーだと思います。

と言うのは、先日ですがガッツリとテンションが下がる出来事に遭遇したんです。

でもね、小松氏の話を聞いて、瞬間にテンションが向上しました。

知恵があれば無理はない。考えないから無理になる。

では。