理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

理美容サロン開業セミナー

店舗開業のプロデュースなどを行なう(有)ビーエイチ(飯島由敬代表)主催の

「理美容サロン店舗開業ノウハウ団体セミナー」を取材させてもらった時の話。

講師を務めた飯島代表は冒頭、次のように話します。

「不動産業者との契約が、独立もしくはヘアサロン出店のポイントであると勘違いしているケースが多い」と。

独立開業を決意して、不動産屋を介して物件を探すという流れは間違っていませんが、

契約はあくまでも融資が内定してから行なう。

これが通常の流れであるともアドバイスを送ります。

「借入の内定が決まった段階で初めて支払が可能となる」

「だからこそ、その段階で不動産契約を結ぶことができる」

融資が決まらない段階、つまり見切り発車で不動産契約を行ない、

そして工事が進み、結果、融資が下りないから工事がストップするケースは、意外と多いとも話します。

「不動産屋に契約を催促されても、融資後に契約する意思を、明確に表示しておく必要がある」

とも語ります。


また、オープン後の経営計画を立てる際のポイントとしては

「月間売上目標については、客単価は6千円に設定することが望ましい」

「美容室の場合は、この金額は低額と思われるが新規オープン後の客単価額は、

ほぼ6千円の壁を越えられないケースが多い」としています。

さらにデザイン会社との折衝の際のアドバイスとして「○○○万円でできるか? と聞くよりも、

なにを・何個で・○○○万円でお願いしたいというように、具体的に指示する必要がある」

「だからこそ、見積書を見る際には他人に任せるのではなく、自分自身でチェックする必要がある」と語ります。

その他にもリースの怖さやコンセプトの決め方、販促活動を行なうタイミングなどにもふれましたが

長文になり読みにくくなってしまうため、ここでは省略させていただきます。

最後の、飯島氏と取引がある銀行マンとの会話が印象深いです。

「融資先には、2年と経たずに閉店してしまった美容室は数多いと思うが、その共通点はなにか?」

と聞く飯島氏に対して銀行マンは、こう答えたそうです。

「閉店した美容室の全てがリースを利用していたのは事実」と。

ご利用は計画的に・・・とでも言うのでしょうか?

では。