弊社のスタッフは少ない人数ながらも、取材担当先と言うモノがあります。
全理連(全国理容連合会)担当スタッフが過日開催された理事会を取材させていただきました。
その席上、国民生活衛星金融公庫(生活衛生資金貸付)の職員が理事会で
生活衛生関係営業経営改善資金特別貸付(仮称/通称・衛経)の貸付枠に、
まだまだ余裕があるので、ぜひ利用して欲しいと言う説明があったと話します。
そこで、衛経について興味を抱き、調べているのですが、イマイチ理解し難い(汗)
まず、衛経についてですが、ざっと以下のような内容です。
【無担保・無保証、金利2.15%、償還期限は設備資金で7年、運転資金で5年、
独立・新規出店は不可、従業員5人以内、融資限度額1000万円、組合加入者】
その他にも、表面上は数ヶ月間の経営指導を受ける事となっています。
この衛経について、どのような経営者が融資を利用するのか考えてみました。
【金利2.15%について】
設備資金に関しての振興事業貸付は1.75%となっており、融資限度額も1億5千万円
金利、限度額共に他の融資が有利です。
ただし、振興事業貸付の運転資金に関しては営業約款登録(Sマーク)経営者でも
金利は2.25%で衛経の方が有利ですが、トータルで考えた場合、振興事業貸付の方にメリットが生じます。
【無担保・無保証について】
独立や新規出店は不可能とあります。また、保証人を一人付ける事で振興事業貸付が有利。
【美容室経営者でスタッフが5名以下、ヘアサロンのリニューアルで使えるか?】
全国の組合加入率から推測するに、加入していないケースが多いと思われます。
ですから、使用できる美容師さんの確率が少なくなります。
ですが、組合加入率が高い理容の場合は、利用できると思います。
【息子夫婦が修行先から帰って来た、夫婦二人で経営している理容店の場合】
組合に加盟しているが、保証人を付けるもしくは土地を担保に入れることで振興事業貸付が有利。
【支店出店の際に利用】
現段階の情報では可能です。もちろん、組合加入が条件にありますが。
ただし、スタッフが5名以下で支店出店という状況は、どうなんでしょうか?
人ありきの支店出店がセオリーと考えますと、当てはまるケースは少ないと思うのです。
と、こんな感じなのですが、オイラが集めた限りの情報では、
やはり利用されるケースが狭い融資であると思っています。
だから融資枠の金額に余裕があるのでしょうか。
そこで、もし、皆様やお知り合いなどで、この衛経を
有効活用されている経営者がいましたら、教えて欲しいのです。
どのような条件下、もしくは利用ケースが効果的なのか。
まだまだ勉強していきたいと思います。
では。