理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

売上に上限はあるが、借金に上限はない

本日のネタはありません!

と正直に書こうと思っていた矢先、以前、ヘアサロンの新規出店と言う特集の際にお世話になった

店舗デザイン&プロデュースをしているbhの飯島氏から電話が入りました。

超久しぶりなので、ちょっとビックリ。

飯島氏は以前、某理容系の教育団体が主催する独立開業セミナーで講師として、

独立開業にまつわるダークな部分も含め、失敗しない店舗作りという話をされ好評を得ていました。


で、お互いに本日なら都合が良いと言う事で、事務所に伺いました。

色んなお話をしてもらいましたが、興味深いのは新規独立の際の注意点として完成した段階が、

その後の10年間の人生を決めてしまう、と言う事です。

理由はこうです。


借金の返済額が決まるから。


つまりですね、当初決まっていました出店予算に対して、ここにインテリアを追加してみたい、

この空きスペースを活用する為にイスをもう一台置きたい、床はやっぱワンランク上の素材を…

などと欲が深まり、その結果、予算をオーバーしてしまい、さらにリースを組んだりしてしまう。

結果、毎月の返済額が厳しくなり、それが数年間続くのです。


売上は、店舗規模やスタッフ人数からも、ある程度の上限が決まってしまいますが、

借金の金額は、上限がありません。

「独立後、全力疾走で走るのか、それとも余裕を持って自分のペースで走れるのか」

「それがスタートライン、つまり新規オープン時に決まってしまいます」

「毎月の返済額が多ければ、全力疾走で走る事になります」

「だから、途中で力尽きてしまうケースが多くあるんですよね」

そのように飯島氏は語ります。


オープン後の収入は、独立前の収入の2倍を想定し、そこから借金返済額を決めると良いとも話します。

20万円の収入の場合は40万円を生活費と設定する。

そこから、スタッフの人件費、テナント料などの固定費、シャンプーやカラー剤などの変動費

各種税金などを考え、最終的に毎月の返済額はいくらになるのか。

そのように考えますと、借金の合計金額が明確になってきます。


要は、返済できる金額を借りましょう、と言う事ですね。

ではなぜ、オープン後の収入は2倍を目指すのでしょうか。

「サロンを残すと言う事を考えれば、手持ち資金を増やす必要があります」

「突発的な災害などに備えて、現金を蓄える事は重要ですよね」

「また、収入を2倍と設定しておきますと、オープン後もムダな出費を控えますから」

「新規客が想定以下だった場合、お金をかけて新たな設備投資をするよりも、

低コストでできる集客方法を考えて工夫する癖が身に付きます」

「たとえば、チラシ一つにしても、そうです。伝え方を変えるだけ、印刷を自分で行なうだけで

コストは違ってきます」

「その繰り返しが売上向上に繋がっているケースは多いんです」

飯島氏は、そのように話してくれます。


また、サロンのコンセプトについても色々教えてくれましたが、

ちょっと長文になってしまいましたので、この続きは、また明日更新しますね。


bh inc.
http://www.b---h.com/