理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

経営の拡大には成長と膨張がある

先日、古田土(土に・)会計士事務所から、一通の手紙が届いた。

開封すると、同事務所所員が毎月、顧客に対して月次決算書と一緒に手渡す「汚い字」と言う、

便せん一枚に書かれたコラムが入っている。

古田土満所長の手書きによる文章のコピーだ。

まず、この段階から面白く感じた。

「汚い字」と言うタイトル、インパクトがあり過ぎ。

ホームページを見てみると「字が下手という弱点を、逆に宣伝文句に活用するため、

敢えて、このタイトルにした」と説明されている。

俗に言う、弱みを強みに変換する発想そのものだ。

しかも、本当に汚い字なので、そこが、また親近感を感じてしまう。

同事務所の方に、コラムが届いた旨のお礼をしつつ「本当に汚い字ですよね」

と失礼極まりないオイラ。

すると、応対してくれた方からは「それでも、キレイになった方です。

以前は、もっと汚かったんですよ」と返ってくる。


さて、どのような内容なのか、興味がある方も多いと思うが、

要約すると以下のようになる。


まず最初に、経営には現状維持はなく、拡大しているか縮小しているかとなる。

拡大に関しては、成長と膨張の二種類があり、私見を述べたい。

売上高は大幅に増加しているが、それに伴(ともな)い仕入れ、

人件費、経費も大幅に増え、税引き後の利益が増えない。

しかも、この状態が継続している。

特に内部蓄積が少ない会社が、設備投資や新規事業を行なう場合。

内部蓄積、つまり資本がないと言う事は、過去に売上は上がったが儲からなかったと言える。

だから、資本(内部備蓄)ができなかった。

資本がない会社は、設備投資などの資金を自己資金で用意できないため、

借入金によって調達する(借金)。

借入金の返済は原則として利益で、利益の蓄積がないと言う事は、返済できない状況。

すると、設備は摩耗(まもう)するが、借入金が減っていない事になる。

こうなると、借入金を返済するために、再び借入金を調達するようになる。

このように利益の出ないまま売上が増加し、

資産の拡大と借入金の増加する状態を膨張と言う。

<中略>

成長と膨張についてお金の事だけを書いたが、人財についても同じ事が言える。

人が成長していないのに、規模のみ拡大して会社が潰れるケースは世の中たくさんある。

それは実は社長が成長していなくて、膨張していただけなのだと考えると、

経営はわかりやすいと思う。

会社は社長で99%決まると言われている。

社長は成長しているのでしょうか。それとも?


このコラム、オイラ的には非常に勉強になり、そして何よりも、

毎月、顧客に経営者の想いを伝え続けていると言う点に対して、尊敬する。

古田土所長が1,100を超える顧客全員と接するのは物理的に不可能。

だからこそ、このような形で接点を持ち続けている。

面白い、非常に面白い。


ちゅーことで、来週、同事務所に行ってきまーす!

そして、弊誌サロンオーナーで同事務所の協力・監修のもとで

数字に対する新連載がスタートするかもしれません。

オイラ自身、勉強不足の分野なので物凄く楽しみっす♪♪

では。