理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

美容業界、未来会計テキスト

昨日の日記にも書きましたが、古田土(土に・)会計士事務所で入手した超・極秘資料を

皆様だけに紹介したいと思います。

コレです。

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美容業を元気にする、未来会計テキストと書かれています。

もちろん、理容業にも適していますので、理容師の皆様もご安心ください。


と言いますか別段、超・極秘資料でもなんでもありません。

すみません。

同事務所に問い合わせますと、いただけると思います。

ご興味のある方は、どうぞ。


さて、経営塾と言うセミナー開始前に、いつもお世話になっているMr.トータニ

多店舗展開している美容室fareグループの副社長マロン氏共々

同事務所スタッフに挨拶していますと「はい、コレ」と手渡されています。

Mr.トータニの御好意に甘え、オイラも一冊いただきました。

感謝。


最近、制作されたモノなのでしょうか、はじめて見ました。

と言いますか、なんか面白そうですね。


さっそく、ページをめくってみましょう。


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用語の説明と書かれています。

P・Q・F・M

出た! アルファベット!

嫌ですね。会計用語って、すぐに、小難しい用語を出しやがる。


F/MPQなんての、全然わかりませーん。


もうすでに、なんだか難しビームが出ています(汗)。

でも、ご安心ください。

オイラでも理解できましたので、大丈夫ですよ。

だって、その横には、ちゃんと日本語が書かれていますからね。


P price・・・プライス 価格ですね。


Q quantity・・・クオンティティと言うらしいのですがクオリティ(質)の反義語です。

         ですので、クオリティの反対なので数量と覚えると良いかもしれません。


F fixed Cost・・・フィックス・コスト フィックスってなんか聞いたことあります。

          まっ、この機会に「フィックス=固定」って覚えちゃおうっと。


M gross margin・・・グロス・マージン グロスは「だいたい」とか「差し引きなし」「大まか」

           マージンは利ざや、利益幅、もしくは利益となります。マージンのMなんですね。
           
           だいたいの利益だから粗利益。
   
余談ではありますが、「エロ侍ってMだよね」と言われます(汗)



プライス・クオリティの逆・フォックス・マージン。

だからP・Q・F・Mなんですね。勉強になります。


ページをめくってみましょう。


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粗利益と固定費の背比べとあります。

これは、俗に言う「損益分岐点(そんえきぶんきてん)」です。

儲からなくても支払う必要がある固定費。

だから、まずは、固定費を支払わないと赤字となるので、

固定費÷粗利益で損益分岐点が計算できます。

その説明ですね。

まだ、よく分からない部分がありますが、とりあえず、さらにページをめくっていきましょう。


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損益分岐点について、粗利益よりも固定費が多いとどうなるのか。

逆に、固定費よりも粗利益が多くなると、どうなるのか。そこを説明されています。


具体例を一つ紹介しますね。

毎月の固定費が70万円とします(人件費・スタッフ給料25万×2名+経費20万円)。

4000円の平均客単価で粗利益80%とします。


4000円×0.8(粗利益80%)=3200円


お客さま一人あたり3200円の粗利益なので、毎月支払う70万円を儲けるために、

何人のお客さまが必要なのかと言うと


70万円(固定費)÷3200円(お客さま一人あたりの粗利益額)=218.75なので219人


毎月24日の営業日とすると1日あたり


219人(毎月の必要来店客数)÷24(1ヵ月の営業日)=9.125となり10人になります。

平日と休日の稼働率を一緒にしましたので、あくまでも平均値です。


黒字(儲け)と赤字(損)の分岐点が、このように理解できます。

さーて、次のページをめくってみましょうか。


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黒字にするための基本的な考え方が紹介されています。

固定費を下げて、粗利益を高める。

このように、非常にシンプルに構成されているのが「美容業を元気にする、未来会計テキスト」です。


ですが勘違いして欲しくないのです。

固定費を下げる=人件費を低くする

このように考えるかもしれません。実際、オイラが、そうでしたから(汗)。

でもね、古田土所長は昨日の経営塾で、次のようにアドバイスをくれます。


労働分配率が高いのが中小企業。大企業は低い」


労働分配率は粗利益÷人件費 つまり利益を得るために、人がどのくらい関わったのか

3200円儲ける際に、スタッフ一人だと粗利益が多くなり、アシスタントが入ると、

その分、人件費が上乗せされ、粗利益が少なくなります。

ただし、わかりやすくするために、お客さまの回転数などは、無視しています。


「つまり、人が介在(かいざい)しないでも利益が生まれるシステムを構築していると利益が高まる」

「人件費を下げれば労働分配率も下がり、短期的には儲かる」


わかりやすく説明しますと、こうなります。

今まで、スタッフ4名で営業していたヘアサロン。

売上が赤字なので、給料が一番高いスタッフ1名に事情を説明して辞めてもらいました。

当初は粗利益が高くなります。スタッフ1名分の人件費がなくなりますからね。

残ったスタッフたちが頑張って、なんとか今までのお客さまに対応します。


ですが、スタッフの成長もあり当面は売上を維持できるのですが、仕事量が変わりません。

4人で行なっていた事を3人でするのですから。

しかも、経営者は売上向上を至上命題とします。

さらなる、努力もしくはスタッフ一人ひとりの成長を切望されます。

しかも、諸経費削減で。


優秀なスタッフがリーダーシップを発揮して、創意工夫による儲かる仕組みを構築できれば良いのですが

経費をかけないで売上向上だけを目的としている経営者では、

スタッフのモチベーションは高まりません。


で、売上減少。

だから、更なる人件費の節減。

スタッフ1名に退職してもらいます。


労働分配率だけを見ていますと、そんな繰り返しなんですね。

そこで、古田土所長は、このように語ります。


労働分配率は一時的に高くなっても構わない」

「優秀な人材を高額で雇用したら、短期的には粗利益額は減少する」

「しかし、その状況下で、新たな儲かる仕組み(ビジネスモデル)を構築すれば良い」

「人件費が高くなるが、それに伴って粗利益額も向上すれば、結果、労働分配率は低くなる」


数字だけで判断するのではなく「人」の潜在能力に着目しつつ、そのようなアドバイスを贈ります。

その発想が、古田土所長の凄味と言いますか、勉強になるところです。


夢に日付を入れる。

これは、渡邉美樹ワタミ㈱代表の言葉ですが

古田土所長はさらに「夢に日付と数字を入れる」としています。


うん。おもしろいです。

では。


本日の感謝。

数字を教えてくれる皆様に感謝。

その御縁をいただいたMr.トータニに感謝。