理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

経営管理学・入門セミナー取材(後編)

さて、昨日の続きとなります。

日本ロレアル社主催の経営管理学入門セミナーでは、古田土(土に・)講師が

自身が経営する会計士事務所の運営について話します。

「毎年4月2日は全社員とその家族でディズニーランドに行きます。今年で10年目になりました」

「独身だった社員が奥さんを連れて来るようになり、そして子供も一緒に来る」

「そして、赤ん坊だった子供が小学校に入学したりします」

「社員の成長、そしてその家族の成長を見る事ができる。それが会社経営の醍醐味(だいごみ)でもあります」


「話は変わりますが、最近、朝礼の際に社員同士が全員と握手(あくしゅ)する事にしました」

「今までは名前を呼んだあと挨拶をしていましたが、それプラス握手。これだけでも、効果は違いますよ」

「握手するとお互いに目を合わす。目が合うから笑顔になる。だから元気になるんです」

ちなみに、古田土会計士事務所の社員は100名を超えます(汗)。


受講生の表情を見ていますと、何と言いますか、ポカーンとしています。

これ、オイラが初めて古田土講師の話を聞いた時と同じリアクションだったと思います。

いきなり数字の話からスタートすると思いこんでいたにもの関わらず、予想外の展開。

「このオッサン、なんでこんなに熱く語っているんだろう?」

「会計士のイメージと違うじゃんか」

「でもさ、言っている事が、もっともなんだよな」

とまぁ、こんな感じから入り、数字の話へとなっていきます。


「だからね、利益を全て配分するのではなく、内部蓄積を行ない、不慮の事態に備える必要があります」

「利益は社員を守るコスト」

「何が起こるのか、それが理解できないのが経営です」

「その為には、毎月いくらの売上が必要なのか」

「人件費÷粗利益で労働分配率を弾き出し、スタッフの給料は今の売上に対して適正か否かを判断」

「そのように考えると、現場の目標売上は現場の人間によって出してもらうのが効果的です」

つまり、固定費÷粗利益によって損益分岐点をスタッフ自身が計算し、その上で売上目標を掲げます。


「理美容業の場合は、損益分岐点を金額ではなく人数で把握すると良いかもしれません」

「平日や休日の目標人数に対して、実際の来店客数。これを比較すると、何人不足しているのかそこが明確になります」

「となれば、目標人数になる為には、どうすべきか。そこをスタッフ自身が考えるようになりますから」

「月半ばになって、目標売上の半分に満たないのであれば、なぜ、その現状なのかと話し合います」

「後半に向けて見直す事は何か。そして、その為にはどうするのか」

「その繰り返しが利益に繋がりますからね」

「その為にも、目標売上の数字や人数。毎日の客数と売上などの数字は手書きにすると頭に入ります」

このように、数字についてだけではなく、どうすれば数字を活かす事ができるのかと言うアドバイスが送られます。


そしてストラック表やバランスシートの見方など、徐々に数字の本質について触れて行きますが、

長文になってしまいますので、ここでは省略させてもらいます。ゴメンナサイ。


それにしても、BAGZYの久保華図八氏とのトークセッションも行ない好評を得た

古田土講師の熱さの根源は何なんでしょうか?

見た感じ、普通のオッサンなんだけど不思議だ。。。


ロレアルプロフェッショナル セミナー一覧
http://www.loreal-professionnel.jp/05_hairdresser/seminor/2008/seminar-list.html