理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

看板による集客が20%について考える

今朝の産経新聞18面に「新しい美容室は何で探す?」と言う題名で、

30代から50代に対する調査結果が掲載されていた。

30代ではフリーペーパーが約58%、知人の紹介が46%となっており、

50代に関しては、折り込みチラシが来店動機になるケースが42%になっている。

その他、インターネットや街頭チラシによる影響などもあったが、

看板による集客が50代で約20%、30代では約15%と言う数字になっている。

想像以上に高く、正直、意外な数値と言う印象を受けた。


弊誌サロンオーナーにて毎月協力いただいている

看板デザイン・制作会社コーワサイン代表の高橋芳文氏が、以前、こんな事を言っていた。

「看板が大きな表札だけとなっている店舗が多く、非常にもったいない」と。

大きな表札、つまり屋号だけの表記に留まっているケースの事だ。

○ ○HAIR、もしくはヘアサロン○○、アルファベット表記で読めないモノものある。

さらには、大きなタペストリーなどを店頭に飾り、イメージ写真を前面に打ち出しているサロンもある。

厳密には違法となるが、路上にある置き看板にしても価格とサロン名のみと言ったケースが目立つ。

高橋氏は、これらを否定はしないものの、やはり、もっと多くの情報を通行人に発信すべきであると語る。


勘違いして欲しくないのは、だから看板を見直そう、と言う類ではなく、

看板一つにしても集客の可能性が充分に存在し、

チラシやHPなども含めて、効果と反響を売上の推移と合わせて分析することで、

反応が高いディスプレイなりアプローチ方法が見出せると考える。

「この看板、凄いね! 思わず入ってしまったよ! カットしてください!」

と、ダイレクトに表現するお客さまは少ないと思うが、客数の変化などから何が成功要因なのかと考え、

その一つとして、看板による効果が影響している事が浮かび上がれば、次につながる。

その積み重ねが必勝の方程式とでも言うのか、儲かる仕組みではないか。

常々考えているのだが、その仕組みを見出すことこそ、ヘアサロン経営者の仕事の一つであると思う。


たかが看板、されど看板。

看板一つにしても、どのように捉えるのか、それこそが繁盛サロンの第一歩。

今朝の朝刊を読んで、そのように感じた。

では。