理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

異業種の集客取材① 銭湯

昨日から「異業種の集客」取材がスタート。

この企画、個人的に大好きで、理美容業界以外の業種で頑張っている経営者にお話を聞き、

そこから、理美容業界でもマネできる考え方や実例を紹介すると言う内容。


本日は、東京・日暮里にある銭湯の斉藤湯さんを取材。

ノスタルジーな雰囲気でテレビや新聞などで取り上げられているが、

その裏側には、しっかりした経営戦略が存在している。


3代目にあたる現経営者は団塊の世代

そして4代目候補のご子息は、現段階では異業種に従事しているが、跡を継ぐ予定で、

中小企業診断士の資格を取得し、銭湯経営について様々な角度から改革に取り組んでいる。

「アナログな仕事とデジタルの発想。私と息子が、それぞれ相手を尊重しながら

得意分野を活かしつつ、現状の問題点に対しての対処方法を模索して行動している」という3代目。


今となっては、貴重な「ながし」というサービスが存在する同店。

「有名な銭湯評論家曰く行なっているのは、当店だけかもしれないと聞いたよ」とも言う。

この「ながし」とは、入浴料金とは別に料金を支払うことで、顧客の背中を洗い流してくれるサービス。

ホームページを立上げ(かなりカッコ良い)、この「ながし」を掲載したところ、

多くのマスコミが注目し、そこから集客につながった。

「ウチの強みを、お客さまにアプローチしただけ」とサラリと言う3代目は

「遠方からもお客さまが来店されて、驚いていている」ともいう。


その他にも、変わり湯や手ぶらセットなどの提案を行ない、積極的な経営に取り組んでいる。

一つひとつを紹介したいが、長文になると読みにくくなるため、ここでは省略するが、

「息子に言われたんだ。ダメな事はないってね。ダメな事でも、発想を変えれば必ず役に立つからと」。

3代目の、この言葉が印象深く残っている。

今後も、近隣のホテルとのコラボや商圏分析による経営戦略の見直しなどに対して、取り組む。

斉藤湯の強みは、3代目の経験と知識が4代目候補の現状分析に相まっている点であると考える。


「パソコンって凄いよな。息子に買ってもらって使っているけど、勉強になるよ」。

オイラからすると、3代目と4代目候補のコラボの方が凄いと思う。

「同業者からは『銭湯はもうダメだよ』と言う声が聞こえるけど、それは責任を顧客に転嫁してるよな。

銭湯の経営者が、もっと頑張れば、お客さまは必ずくるよ」。

うん。オイラも、そう思う。


言い訳を考えるのではなく、前を向いて考え行動する。

やはり、異業種の取り組みに対する取材は、面白い。

商売バンザイ!

では。


斉藤湯
http://saito-yu.com/