昨日は、東京都理容教育団体協議会主催によるマネージメントセミナーを受講した。
テーマを「2007年時流を読む!」と題し、講師はTSKプランニング代表の立川昭吾氏が務めた。
立川氏は、過去に映画やテレビドラマで放映された「夜逃げ屋本舗」のモデルとなった会社の元代表。
外見は普通のサラリーマンだが、豊富な人生経験と、その話術で人を惹き付ける魅力を持っている。
話はアチコチに飛びまくったのだが、ポイントとしては、
今後、成功するビジネスを「カキノタネ」と表現する。
カ…からだ、環境、介護
キ…キレイ(美)
ノ…のんき(いやし・ヘッドスパ・アロマテラピー)
タ…楽しい(遊び)
ネ…年季あるもの(専門特化)
これらに合ったビジネス展開が、いまの時流に合っているという。
理美容業界に当てはめると「カ」と「キ」を組合せたヘルス&ビューティ、
つまり美と健康といったところだ。
また「量は質を生む。質は量を生まない」のがビジネスの基本というが、
私は、この意味が、イマイチよく分かっていない。
ヘアビジネスの基本としてサロンの出店方法については、
「多店舗経営は経費がかかるため、儲からない。1店舗経営が一番儲かる」としつつも
「もし支店を出店する際は、本店の8~9割の面積が望ましい」という。
その理由として、経営者と雇われ店長の能力の違いと、サロン規模を比例させた結果であると語る。
「3店舗目を出店する際は、本店を3店舗目(支店)と足した大きさにする。
そして、本店は潰す」とも述べる。
なるほど。その考えも一理あると思ったのは私だけだろうか。
さらに、立川氏は人事についてもビジネスの基本を説明する。
「自分(経営者)を金屏風にする人(常に尊敬して敬う人・決して悪口は言わない人)、
自分と全く同じ性格の人、自分と正反対な性格の人、そして完全なるイエスマン。
この4人が中軸となれば、1000人まで雇用できる体制を敷くことができる」という。
そして、若年層のスタッフ教育については
「いまは教えるのではなく、いかにモチベーションを高めるか。勇気づけるように接することが重要だ」としている。
最後に立川氏は、このように締めくくる。
「話題になっている場所には一番最初に行く。そして、なぜ話題なのか。
そのコンセプトは何か。狙いはどこにあるのか。
そのような視線で見ることで時流を読めるようになる」と。
余談ではあるが、この立川氏はQBハウスとも関わりがあったという。
では。