約5年ほどの付き合いになる理容師さんと、久し振りに電話で話した。
相手をA君とする。
お互いに近況を報告すると、A君は5店舗の経営者となり、来年には、
さらに1店舗出店を予定しているという。
現状の利益で計算すると、今後出店を行なわなければ3年後には無借金経営になり、
現状でも年収も一千万円を軽く超えている。
さらに、原宿での出店のオファーもあるが、現段階では前向きではないと言う。
「でもね、無借金経営にする事は考えていません。
かといって、無理な融資を受けたり、不動産や飲食店へ進む気もありません。
自分のモチベーションの維持と向上ができる範囲の、多少の借金はしていくつもりです」
A君は、そんな事を言う。
A君と同時期に同じ店舗で修業していた理容師さんをB君とする。
A君にB君の現状について聞いてみた。
芳しくない状況が数年続き、外見上からも体重が半分程になり悲壮感が漂(ただよ)い
その理由として、経営面で非常に苦戦していると語ってくれた。
B君のサロンでは独立当初から、スタッフが一人辞め・・・二人辞め・・・現在は一人。
ある日、一発逆転を狙い、エステ機器を導入したのだが、スタッフが定着せず活用されていない。
さすがに危機感を感じたB君がA君へ、スタッフの派遣を要請し2名体制で心機一転、
新たな気持ちで再建に取り組んだのだが、人件費も支払う事が出来なく、
再びB君一人となってしまい、現在では銀行への返済も滞ってしまっている。
そんなB君に対してA君は勇気ある撤退を促し、
さらに、自店のスタッフとして働き、着実に返済ができる方法を提案した。
まずは、完済することで社会的信用を回復し、その上で、再度独立なりを行なうことが、
B君にとってダメージが少ないからと考えた為だ。
だが、受け入れられず、現時点においても返済が滞ってしまっている。
A君は言う。
「いまのB君には物事を冷静に判断できる状況ではない」と。
A君とB君は、同じ職場で修業したにも関わらず、なぜこのような違う結果になったのか。
長文になってしまったので、本日はこの辺で。
続きは、明日更新しますね。