集客コーディネーターの小俣洋市氏曰く「経営には遊び心が必要である」という。
確かに、お客さまを楽しませる為には、シャレの一つも必要である。
先日、日経MJ新聞を読むと、商品の並べ方について多々掲載されていた。
漠然(ばくぜん)と商品を陳列するだけではなく、商品の色を組み合わせることで、
その訴求(そきゅう)効果は大きく違ってくるという。
服のハンガー陳列の場合、手前に明るい色をかけて、奥に向かって順に濃い色をかけていく。
さらに、最初にかける服は一番目に付くカラーコーディネートで展示すると、訴求力が増す、と書かれている。
また、自動販売機の商品陳列にも、消費者の目線を意識している。
人間は本能的に、左から右に見る事が多いため、売れ筋商品は左から順に並べる。
さらに、最下段の商品は、販売機に貼ってあるポスターと連動した商品を配置することで、
効果が高まるともしている。
以前にも書いたかもしれないが、東京・立川のヘアサロンでは、店販品を陳列する際、
お客さまの使用順序を意識して並べている。
夜のシャンプー後、寝る前に使用する洗い流さないトリートメントから、朝に使用するワックスまで、
その時間背景がイメージできるイラストと共に、お客さまに提案していた。
そこで、冒頭の言葉の意味に気が付いた。
なるほど、これらが遊び心を持って経営に取り組む一環なのだ、と。
店販品一つのレイアウトにしても、配色や並べる位置、ポスター(サロンではポップ)との連動、
そして使用順序と共に提案する方法など、その根底には、
経営者やスタッフたちの遊び心が存在し、それが消費者に伝わるのではないだろうか。
と考えると、店販は発想しだいで、もっと面白くなると思うのだが。
言い換えれば、店販品の陳列を見れば、そのサロンにおける経営スタンスが伺い知れるのだ。
たかが陳列、されど陳列。
効果と遊び心を持って考えると、また違う結果になるかもしれない。
そのように考えると、なんだか楽しくなってくるのはオイラだけか?
では。