理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

マーチャンダイジングセミナー

昨日は、一昨日と同じくロレアルプロフェッショナル主催のマネジメントセミナーを受講・取材した。

今回は、マーチャンダイジングがテーマ。

講師の同社ビジネスエディケーション所属の高橋典雄氏は、前職で販売の最前線にて活躍、

現在では、その経験を活かしてマーチャンダイジングセミナーを担当し好評を得ている。


そもそも、マーチャンダイジングとは何か。

高橋講師は「理美容業界に落とし込んで解釈すると、サロンの販売計画、

つまり、キャンペーンの立案や店販ディスプレイである」と説明する。

ディスプレイと言う言葉を、もう少し噛み砕いて紹介すると、

陳列を含めて人間の五感すべてに訴える演出となる。

では、ディスプレイの目的とは何か。

「店販商品の良さを伝えること。ただ単に、サロンを飾ることなく、

お客さまに感動を与え、商品の魅力を伝えるための大切な要素」と語る。

だからこそ販促のディスプレイと、単なる装飾のディスプレイでは、結果は大きく違ってくる。


ディスプレイと一言で表現しても、その効果は大きく分類して3種類になる。

イメージで魅せる陳列、(お客さまが)手に取る陳列、山積み陳列。

魅せるディスプレイではコンセプトテーマを決め、、商品と小物などを組み合わせた表現。

手に取る陳列は並べ方一つで、気軽に手にできる、何となく手に取りにくくなると言ったように

全く逆の結果となってしまう。

手に取りやすい陳列とは、商品と商品の間に手が入るスペースが設けてあったり、

一品だけではなく、複数の商品が並んでいる事が、人の深層心理に影響してくると言う。


また、商品の価値を高めるディスプレイの方法としては、台座に置かれているだけでも違ってくる。

さらにアクリルボックスなどに商品を単品で飾ることも、価値が高まる。

もちろん、そこには、商品と共に小物などがさりげなく置かれており、

商品のみならず、空間全体として商品価値を高める。

この手法はジュエリーショップやブランドショップなどで使われており、

高橋講師は「主役を引き立てる為に脇役が脇を固めることで全体が引き立つ演劇と一緒で、

ディスプレイも商品のみならず、小物やPOP、台座やスポットライトを活用することで、イメージが高まる」

と語っている。

もちろん、そこにはサロンカラーとの統一表現はもちろん、ゴールデンゾーンなどにも配慮が必要。

ゴールデンゾーンについては写真などを使用した説明が必要となるため、ここでは省略させていただくが、

兎にも角にも、考え抜かれたディスプレイの方法について多くを学んだ。


店販商品は魅せ方次第で、結果は大きく違ってくるのではないか。

そして、各サロンでエリア事情が違うが、それこそ、お客さまが最も興味を示すディスプレイを模索することが

商売の面白さの醍醐味(だいごみ)であると考えるが、皆さんはどのように考えますか?

では。