理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

ヘアサロンの新規出店と仮説力

本日は、ヘアサロン開業セミナー2007を取材。

主催はタカラベルモント?。同セミナーでは全6回を通じて、

ヘアサロンの出店計画から経営戦略、セールスプロモーションなどが学べる。

今回は、今日からはじめる出店計画という内容。

講師は同社サロンクリエーショングループの西江圭介氏。


「理美容室は全国で約35万軒。コンビニエンスストアの4~5万軒に比べると、

多くの競合店が存在している事が伺い知れる」と冒頭に述べる。

そのように厳しい理美容業界だからこそ、どのようなヘアサロンにしたいのか、

つまりグランドプランが必要不可欠であるとも語る。

「空間のカッコ良さだけではなく、経営者の強い想い、

たとえば、どのようなお客さまに来店して欲しいのか(狙いの客層)、

どのようなサービスを提供するのか(サービス内容)などが明確に定まっていないと、

仮に出店したとしても、サロン経営は厳しい」ともしている。


オープン当初の想いと、オープン後の行動にブレが生じてしまうと、

サロン経営は迷走してしまう。

「新規客が来店しないから、割引価格を前面に打ち出した広告を打つ。

その広告で、狙いの客層が集客できるのか。

価格に魅力を感じるお客さまを狙いの客層としているのであれば、効果的ではあるが、

狙いの客層が価格には反応しないケースでは、

広告で集客した新規客と経営戦略に溝が生まれてしまう」

そのように指摘する講師は、新規客の集客=割引価格の提示ではない、ともしている。

「だからこそ、初期の段階でグランドプランを明確にする事が必要なのである」。

そのように付け加える。


自己資金と借入金のバランス、投資期間の設定方法、成功事例、

開店までのスケジュールとポイントなどは、ここでは割愛(かつあい)させていただくが、

講師は最後に、このように締めくくる。

「仮説力を身に付ける事。サロンのイメージから投資金額や売上計画の仮説を立てる。

そして、行なうべき集客方法や宣伝広告などの仮説も立てる。

その段階で行き詰まった場合は、一旦、考え直す。そして再び仮説を立てる。

その繰り返しにより、新規出店に際して、不必要な事柄を浮かび上がらせる事ができる」と。


なるほど。不必要な事が理解出来るという事は、反面、必要不可欠な事を知るとなる。

本当に必要な事を優先順位をつけて行動すれば、成功率は高まると言う訳だ。

また一つ勉強になった。


タカラベルモント(株)サロンクリエーション
http://www.tb-net.jp/creation/index.html