理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

信頼が失墜する瞬間

知り合いの美容師さんから、こんな話を聞いた。

独立・出店する際に御世話になった会計士。

辣腕ぶりが評判を呼び、依頼者のビジョンに賛同できない場合は、

どんな高額な謝礼を提示されても断っていたと言う。

資本力に任せたサロン展開を行なっている経営者よりも、

地域密着、地に足がついたサロン展開を行なっている経営者の味方で、

熱意があり仕事もできるスーパー会計士、と知り合いの美容師は敬意を込めて呼んでいた。

事実、ここ2~3年は、各種アドバイスによって、経営戦略や節税などで多大なる恩恵を受けたと言う。

オイラも興味を抱き、一度会ってみたいと思っていた。


昨年末、その美容師さんと会い色々と話をしていたのだが、

スーパー会計士の話題を振ってみると、あからさまに表情が曇る。

聞けば、ここ数ヶ月間のスーパー会計士の仕事内容に往年のキレが感じられないと言う。

その理由は家庭問題らしい。

そして、離婚が決定的となった年末に問題が起きた。

年末調整などに必要な各種書類をスーパー会計士に渡したのだが、

泥酔のうえサイフを掏(す)られ、その上、クライアントから預かった書類一式も盗まれてしまった。

しかも、その後の対処方法に誠意が感じられなく、憤慨している様子が言葉の端々から読み取れた。


知り合いの美容師さんの話を聞く限り、

信頼と言うのは、得るには長期間の時間を要するが、失う時は得てして一瞬である事を改めて痛感した。

年始から、このような暗い内容で大変恐縮だが、自分自身も注意していきたいと思い書き記した。

では。