理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

DX(デジタル変革/デジタル・トランス・フォーメーション)理容室版。親子3人小さな理容室がDXを繰り返し客単価が2倍の9,000円以上達成


客単価9千円超の親子3人理容室ーDX理容室版の成功体験語るー
既存の価値観を変え続け客単価2倍以上に

DX戦略とは、ウェブやSNSなどを活用し売上げが向上する事。DX戦略理容室版に取り組む埼玉・戸田HAIR SASAKI店主の佐々木講師が成功事例を発表した。

2010年から取り組んでいるDX理容室版の実例一つひとつを語る佐々木講師


目次 CONTENTS 


理容室情報紙 りようし掲載内容は以下となります
ですから、すっ飛ばしても大丈夫です

【お詫びと訂正】紙面にて「中小業診断士」とあるのは「中小企業診断士」間違いです。また佐々木講師の父親は「70歳代」ではなく「80歳代」でした。お詫びして訂正致します。

日本一わかりやすい「お金をかけないDX」講座が2月28日(火)、戸田市商工会で開催。主催は戸田市商工会と武蔵野銀行戸田支店・戸田西支店。 
中小企業診断士坂上成人講師が基調講演でDXの概要を説明。その後、HAIR SASAKI店主の佐々木康雄講師が、理容室版のDX成功事例を公開。 

2010年。低迷する売上げを見て、従来の理容室経営は時流にそぐわないと判断した佐々木講師。当時、理容業界では少なかったネット予約システムを導入し集客。同時に顧客アンケートも実施。

「アンケート用紙を手渡す際、取り組む理由を伝える事で貴重な意見が集まった」と語りつつ「問題点が浮かび上がり改善する繰り返し。また、強みも明確になり、ホームページなどで前面に打ち出し集客効果を高めた」と、過去を振り返る。

その後、理容室のお顔そりメニューの認知度が低い原因を分析。理容室の情報発信不足と推測し、同店お顔そり専門集客サイトやブライダルシェービング専門サイトを立ち上げる。理容室の女性客集客を実践した結果、効果に繋がった。

オリジナルシャンプー開発、流行の濡れパンヘアの情報発信などを通じた理容室版DXの続きは、上のQRコードを読み込み表示されたブログに全文掲載中。興味がある方は、ご訪問ください。

顧客ニーズに即した商品や新技術を開発。
そして進化するデジタル(SNSなど)を活用しながら紹介。それがDX

理容室情報紙りようしを読まれた方へ
続きはコチラから

HAIR SASAKIオリジナルシャンプーは、ドラッグストアなどでシャンプー・トリートメントを購入している同店顧客を対象として作ったと言う佐々木講師。
「お客様が来店して接客する際、求めるシャンプー剤について質問した。特に『購入し続けられる価格帯』は意識して聞いた。消費者ニーズを調査して販売価格を定め作成して提案した」

この一連で着目したいのはSNS、具体的にはフェイスブックを活用したと言う点だ。オリジナルシャンプー作成フェイスブックグループに顧客招待して、意見交換を繰り返しながらシャンプーを作り上げた。ここまでくると、購入者ではなく製造者側と言う立ち位置になる。言い換えればHAIR SASAKIオリジナルシャンプー応援団の設立。

DX(デジタル・トランス・フォーメーション)とは、顧客の潜在願望(ニーズ)を掘り起こし、新商品や新技術を開発しながら進化するデジタルツール(SNSなど)を活用して宣伝告知を徹底する事。

つまり、HAIR SASAKIオリジナルシャンプーが顧客に受け入れられた(売れた)一連がDX理容室版の具体的な事例になる。

オリジナルシャンプー製造の際、フェイスブックSNS)を活用して顧客たちの意見を集約
完成するまでに浮かび上がる数々の諸問題も、顧客と共に打開策を考え乗り越えた

 

流行ヘアスタイルをインスタグラムに投稿
見込み客の不安を払拭する、ていねいな解説文

理容師の伝統技術アイロンパーマの進化系ヘアスタイル「濡れパン」。そして、側頭部と後頭部の頭皮が見える程に短く刈り上げる髪型「フェードカット」。
もちろんHAIR SASAKIでも、令和時代に流行している男性ヘアスタイルに対しても積極的に宣伝告知している。

「濡れパンやフェードヘアスタイルをSNS(インスタグラム)に投稿し続ける事で、商圏以外からの新規客集客効果も得られている」と話す佐々木講師。

インスタにヘアスタイルを投稿している理容師・美容師は多い昨今。言い換えれば、インスタへ投稿する活動は珍しくはない。と思いながら佐々木講師の投稿内容を見ると、ていねいな解説文が印象に残る。

ヘアスタイルの解説に加え、新規客の場合は来店動機も紹介。どこから来店されたのかなどに触れる事も少なくない。文章による情報発信も意識しているのだろう。凡事徹底を繰り返している結果、商圏が広がっている事が理解出来る。

インスタグラム(SNS)で濡れパンなど流行メンズヘアスタイルを紹介する際
毎回ヴィジュアル(視覚的訴求)に加え、ていねいな文章で解説している佐々木講師



HAIR SASAKIによるDX理容室版
中小企業診断士坂上成人講師がまとめる

最後に中小企業診断士坂上成人講師がHAIR SASAKIが取り組んだDX理容室版のポイントを、以下のようにまとめ終了した。

DX① 理容室やブライダルシェービングスペース、お顔そりスペースの各ホームページを立ち上げた結果、商圏が拡大した。

DX② POS(ポス)レジを活用して来店顧客を分析。優良顧客を把握しつつ、本格的な顧客管理に着手。

DX③ オリジナルシャンプー作成。顧客ニーズを集めてSNSフェイスブック)を活用。顧客を巻き込みながら製造から販売した結果、成果に繋がった。

DX④ 流行ヘアスタイル(濡れパンなど)市場をSNS(インスタグラム)を活用しながら取り込む。商圏が拡大。

DX⑤ 現在のメンズエステ市場を分析して、理容施術結果が数値化出来る最新機器の導入。新メニューを開発・提案。

DX理容師版。今後も色んな事例を把握次第、情報共有したいです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
ではまた。

ribiyomp.hatenablog.com

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【この記事を書いた変な理容師の紹介】
關口和彦(せきぐち・かずひこ)。SNSなど紹介まとめサイト
厚生労働大臣認定 管理理容師。 でも理容室経営してません。中央理美容専門学校 基礎科・高等専門科・大学科卒業後、都内の理容室勤務を経て理美容教育出版株式会社入社。 理美容業界誌編集を約16年行ない、独立。 雑誌編集感覚で小さな理容室の紙チラシを作ったり、理容室向け経営講習会 理容師カフェ 開催を通じて繁盛理容室の成功実例を共有。最近は、ネット印刷会社ラクスルラクスルらくらくデザインを活用した簡易チラシ作りに着目。誰でも・簡単に・安価で簡易チラシを正しく作り、正しく活用した結果、費用対効果が高くウェブ販促とは違った反応が得られている事例を、理美容師たちと共有。ラクスルらくらくデザインサイトで作る、チラシやニュースレター、販促POPの作成代行も承り中。お気軽に問合せ下さい。時々「理容室の成功事例を話せ」と振られると 紙チラシ集客の効果が平均値7倍を達成している一連を紹介しています。理美容専門学校が発行している機関誌編集では、理美容学生や理美容学校教育の現状などを取材。2018年に立ち上げた 髪の専門医師と理容師の協業展開 では理容室と病院、理容師と医師が連動して顧客満足度を高める仕組みを構築。 男女問わず薄毛のお悩み解消に取り組む。 提携中の薄毛治療クリニックで処方されている育毛・美肌 医療サプリメント ハエル 取り扱い中。 気になる方は、お問合せを。近畿地区の有名大学と理容師たちによる産学連携企画にも参加して、理容室専売品の市場調査から開発、販売促進なども行っている。その他、美容室専門の広告制作会社委託営業など、声がけ頂いた仕事を色々やっている50歳。「理容師カフェ」で検索されれば過去の取り組みが表示されると思いますので、詳しくはソチラで。