2月の某酒場。3人の理容室経営者たちが、お酒を飲みながら理容室経営の話でワイワイ盛り上がっていました。どうやら2023年の新年会との事ですが、聞こえてくる経営事例の数々が興味深い内容ばかり。と言う事で一部を情報共有したいと思い、掲載します。さて、どのような話でしょうか。
目次CONTENTS
3人の理容師紹介
理容師A 親子3人の小さな理容室の店主。50代。特技は小刻みな値上げ。
理容師B 店販売り上げ前年対比136％達成した40代理容師。親子3人小さな理容室店主。
理容師C ひとり理容室店主。50代。昨年BARBERコンテスト出場。更なる高みを目指す。
みんなの理容室。コロナ前と今。客数に変化ありますか？
理容師A 2017年と2022年の来店総客数を比較したら、自分自身でも驚いた結果に。
理容師B へぇ。ビックリするほど相当違ったの？
理容師A うん。2017年に比べ2022年の客数が約500人減った。
理容師C 500人も！ そりゃ驚く。じゃー当然、売上げも減少したんだろうなぁ。
理容師A いやいやいや。売上げは2022年の方が高い。
理容師B え……。客数が減って売上げ向上。その理由は、もしかして客単価？
理容師A 正解。客単価が向上した結果、客数が減っても売上げは向上している構図。
理容師C つまり値上げによる結果か。
理容師A そう。時間単価を意識した事も理由の一つかな。
理容師B＆C 時間単価？
理容室が目指す時間単価は1分100円で良いのか？
理容師A 理容室が目指す時間単価って、昔から「1分100円」と言われている。
理容師B 1分100円だから、60分で6,000円だよね。目指す時間単価は。
理容師A それは昭和時代の時間単価設定だと思うんだ。
理容師C 令和の時間単価ではないと？
理容師A うん。
理容師B 何を根拠に1分100円の時代でないと思うの？
理容師A 4月からQBハウスが1,350円に値上げするでしょ。
理容師C あ。なるほど。となれば最低1分135円と言うのが現在の目指す価格帯か。
理容師A 1時間だと8,100円が理容室の適正価格になる。当店の時間単価は同額程度。
理容師B そっか。14年前Aの理容室は客単価3,900円だから倍額以上になっている。
理容師A うん。ごく一般的な理容室の平均価格だったけど、価値を高めて伝えながら値上げを繰り返した結果、倍以上に。
理容師C そりゃぁ客数500人少なくなっても、売上げが向上する訳だ。
理容師A 適正な価格を見極め目標として、新しい事に取り組み値上げを繰り返す事は重要。
理容師B 最近の新しい取り組みは？
理容師A 初診料の設定かな。
理容師B＆C え。初診料？
初診料金制度を設定している理容室をご存知ですか？
理容師A うん。初診料。カウンセリング料金とも表現しているよ。
理容師B 要は新規客の場合、施術料金に初診料が加算されると言う事？
理容師A その通り。初めてのお客様の場合、最初にカウンセリングする必要があるから。
理容師C へぇ。初診料って、いくら？
理容師A 1,200円で2回目以降も必要に応じては頂く事も。
理容師B 初診の時間は何分程度？
理容師A 最大でも10分。実際には5分もかからない事が少なくないね。
理容師C 初診料と言う発想はなかったなぁ。
理容師A 新規のお客様は普通に受け入れているので、理容室の初診料制度が広まると良いなぁ。
理容師B＆C なるほど。理容室経営まだまだ色んな可能性がありそうだ。
いかがでしょう。小さな親子3人理容室による「客数が5年間で約500名減っても売上げは向上中」「時間単価は1,350円に設定」「初診料制度」このような経営事例に対して、具体的に知りたいと言う理容師がいましたら、ご連絡を。一定数集まりましたら、具体例を共有する方法を考えますね。
と言う事で、本日も最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます。
ではまた。
【この記事を書いた変な理容師の紹介】
關口和彦（せきぐち・かずひこ）。SNSなど紹介まとめサイト
厚生労働大臣認定 管理理容師。 でも理容室経営してません。中央理美容専門学校 基礎科・高等専門科・大学科卒業後、都内の理容室勤務を経て理美容教育出版株式会社入社。 理美容業界誌編集を約16年行ない、独立。 雑誌編集感覚で小さな理容室の紙チラシを作ったり、理容室向け経営講習会 理容師カフェ 開催を通じて繁盛理容室の成功実例を共有。最近は、ネット印刷会社ラクスルのラクスルらくらくデザインを活用した簡易チラシ作りに着目。誰でも・簡単に・安価で簡易チラシを正しく作り、正しく活用した結果、費用対効果が高くウェブ販促とは違った反応が得られている事例を、理美容師たちと共有。ラクスルらくらくデザインサイトで作る、チラシやニュースレター、販促POPの作成代行も承り中。お気軽に問合せ下さい。時々「理容室の成功事例を話せ」と振られると 紙チラシ集客の効果が平均値7倍を達成している一連を紹介しています。理美容専門学校が発行している機関誌編集では、理美容学生や理美容学校教育の現状などを取材。2018年に立ち上げた 髪の専門医師と理容師の協業展開 では理容室と病院、理容師と医師が連動して顧客満足度を高める仕組みを構築。 男女問わず薄毛のお悩み解消に取り組む。 提携中の薄毛治療クリニックで処方されている育毛・美肌 医療サプリメント ハエル 取り扱い中。 気になる方は、お問合せを。近畿地区の有名大学と理容師たちによる産学連携企画にも参加して、理容室専売品の市場調査から開発、販売促進なども行っている。その他、美容室専門の広告制作会社委託営業など、声がけ頂いた仕事を色々やっている50歳。「理容師カフェ」で検索されれば過去の取り組みが表示されると思いますので、詳しくはソチラで。
