昨晩は、いつもお世話になっている古田土(土に・)会計士事務所主催の経営塾を取材させていただきました。
今年は、1年間を通して年間経営計画についてレクチャーされ、今回は「利益計画」がテーマです。
講師は、この方です。
そう。
北関東のイントネーションから親しみがわく古田土 満所長です。
前回、髪が伸びていましたので挨拶の際に、その旨、指摘させていただこうと思っていましたが
今回は、キレイにカットされていました。
さて、内容なのですが、興味深かったのは粗利益(あらりえき)の重要性についてです。
売上げから変動費(シャンプーやカラー剤などの材料費)を引いた金額が粗利益なのですが
ここでは簡単に考えてみるため、粗利益80%としていきます。
1000万円の売上げの80%ですから、800万円が粗利益。
1000万円(売上げ)-800万円(粗利益)=200万円
だから、200万円が変動費となります。
800万円(粗利益)-500万円(人件費)-100万円(家賃)-50万円(経費)=150万円
150万円(利益)-45万円(税金30%)=105万円
105万円(利益)-80万円(借金返済額)=25万円
最終的には25万円が手元に残ります。
すべてアバウトに計算していますので、ご容赦ください。
それにしても、かなり無理した計算式ですね(汗)。
この25万円が、今、よく聞く企業の内部留保というお金になります。
毎年25万円を10年間ためておきますと250万円。
店舗リニューアルを行なう際の融資の頭金としても使用できます。
頭金250万円と借金250万円の計500万円でリニューアル、その後、10年間営業して
また内部留保を行ない、そして自己資金だけで設備投資もしくはリニューアルを行ない
最終的には無借金経営にする。
まぁ、机上の空論ですが、ざっとこんな感じです。
10年目から20年目の間は、借金返済額が少なくなりますので
計算上では20年前後で無借金となります。
25歳で独立して45歳の時ですね。
でも、その途中で、子供の学資資金の必要性なども発生しますので
実際は、もっと先の話になるのでしょうか。
で、話を戻しますと、古田土所長はこのようなケースを例にあげつつ
あと売上がいくら高くなると、利益がいくらになるのか、そのように説明します。
例えば。
年間売上が50万円増えたとします。
毎月ベースですと4万1667円となります。
客単価4000円の場合は新規客11人です。
別角度から考えて、客数そのままで客単価アップで1千50万円にする場合
レジ通過数が年間2500人ですから、4200円が必要です。
210円の客単価アップです。消費税込ですと4410円。
ですが。。。
1千50万円の年間売上の場合は、先ほどの1千万円の売り上げに対して50万円増えていますので
50万円の80%が粗利益で40万円。
人件費に変化なく、経費は同じとしておきますと、そのまんま40万円が手元に残る事になります。
1000万円の売り上げの時は150万円の利益でしたので
150万円(1000万円の際の利益)+40万円(50万円増えた際の利益)=190万円。
これに、税金の30%を引いても133万円が残ります。
借金返済額が80万円ですから
133万円(税引き後の利益)-80万円(借金返済額)=53万円となります。
1000万円の売り上げで内部留保金額が25万円。
それに対して、わずか(と書くのは失礼ですが)50万円増えただけで53万円の内部留保。
25万円(1000万円の時)と53万円(1千50万円の時)。
内部留保金額は、ざっと2倍以上になります!
1000万円を売り上げる能力がある人が、あと、ほんの少し、計算すると5%アップするだけで
手持ちの現金は2倍です。
もちろん、その5%アップが困難である事は重々承知ではありますが
目標を明確に定めることで、モチベーションが格段に高まると言うのが古田土所長の考え方。
「だから、利益計画が必要」
「いくら金額がアップすると収入が、どのくらい高くなるのか」
「それをスタッフ全員が知る事で、どうすれば良いのかと考えるようになる」
「特に、粗利益率が高い業種は、ほんの少しの売り上げアップで利益がドーーーンと向上する」
このように語りますが、利益率が高い業種とは、そう、私たち理美容業です。
もちろん、逆のケースもありえます。
ちょっと計算してみますと…これは、やめておきますね。
数字の計算は、勉強になります。
明日は、古田土会計士事務所でいただきました、これまた勉強になるアイテムを紹介します。
どーでも良い事ですが、オイラには、とある野望があります。
古田土所長のヘアスタイルを、ソフトモヒカンにしたいのです。
誰か、やってくれる方いませんか?
では。