理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

サインポールを生かすも殺すも考え次第

本日は、弊誌サロンオーナーの連載企画「チェックマン」の取材を行なってきました。

この企画は、オイラが毎回、新規客となって色んなヘアサロンに伺い、気が付いた点を紹介すると言う内容です。


今回は、インターネットでスタッフ1名とヘッドスパをキーワードにしたところ

とある私鉄沿線沿いにあるお洒落な理容店が検索に引っ掛かり、

内装の雰囲気なども落ち着いた感じだったので、早速、伺いました。


色んなヒントが得られたのですが、一番大きかったのがサインポールの存在です。

いち利用者として、しかも新規客の場合は、

やはり、ヘアサロンの存在を強烈にアプローチしてくれるツールである事を痛感しました。


「サインポール=THE・床屋」と言うイメージが強いためでしょうか、

店頭に設置されていない理容店も多いのが昨今。

経営手段や狙いの客層などから考えますと、もちろん、その戦略はアリ。

当然です。


ただし、時折、サインポールがイメージを損なうと言う言葉が聞こえてきます。

それはそれで一理あるかな、などとも思っていました。

しかしながら、本日伺ったヘアサロンで感じたのは、サインポールそのものには、何ら責任はなく

むしろ、サインポールに責任を転嫁している考え方そのものに、疑問を抱いたのです。


理容店の店頭からサインポールがなくなれば、若い男性客や女性客が来店されるのかと言えば

そうは問屋が卸しません。

そもそも、そのような簡単な事ではないと言うのは

現場に立たれている理美容師であれば簡単に理解できると思うのです。


なぜ、そのような考えに行き着いたのかと言いますと、

地図を片手にヘアサロンに向かって行くのですが、初めての場所なので、

キョロキョロしながら、道に迷わないかドキドキしつつ進んでいるとサインポールが視覚に入り

その瞬間、安心してホッとしたのです。


サインポールのイメージが悪ければ、カッコ良くする為どうすべきか、

その方法を考えれば、違った結果になると思います。

問題なのは、そのような考えや発想にならないで、全てをサインポールの責任とする

いわば外的要因に責任を押し付けてしまう事こそが問題ではないでしょうか。


サインポールが不必要な業態がある反面、必要な業態も当然存在します。

今回のヘアサロンは、サインポールをインテリアとした位置付けで上手にアプローチしており

そこからは「かっこ悪い」「THE・床屋」と言うイメージは伝わってきません。


むしろ、発想を変えた提案方法から、感性の良さすら伝わってきました。

昨日の日記に書いた「想像力」もしくは「デザイン」と言うのは、その辺にあるとも思うのです。


それにしても、シェービングはやっぱ気持ちイイです。

休肝日でなかったらヘアサロンを後にしてからビール飲んでいたのに。。。

残念っす(泣)


余談ではありますが、潜入取材企画で初めて店販品を購入しました。

では。