理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

効果が少ない高額メニューを選ぶ理由

昨晩は、いつもお世話になっている美容室経営者主催のバーベキューに参加させていただきました。

嫁も参加。

会場に到着すると主催者、美容室経営者、建築関係者、飲食店経営者、歯科医師、損保会社員などなど、

様々な業種の方が集まり、異様な盛り上がりを見せています。


飲食店経営者の方はアイスクリームショップを数店舗、ケーキ屋さんを経営しており、

話を伺っていますと、何と言いますか、本気度が伝わってきます。

「子供たちに人工的ではなく、本物の甘さを知ってもらいたいから経営している」

このようなビジョン(経営理念)を語ってくれると

「コンセプト(経営理念を実現する手段)に適しているのが現状の業態」

「だから数年後は、また違った業態になっている事も考えられる」とも話してくれます。


嫁いわく、そのケーキ屋さんは地域で有名なお店で、

以前、料理業界などに精通している知り合いの美食家カメラマンからいただいたお土産が

そのケーキ屋さんの商品であったと言います。

余談ではありますが、アイスクリームショップでは、商品のロスが少ないと言うことも勉強になりました。


一方、歯科医師の方は矯正歯科を専門としており

「歯の矯正は、施術するとキレイな歯並びになるイメージが強い」

「だが現実は違う。思った通りの歯並びには簡単にならない」と話してくれると続けて

「保険が対応していないため高額。結果も劇的な変化が見込めない」

「お客さんには、まず最初に、そのような説明を行ない期待値を下げる」

「でも不思議なことに、30代や40代を中心として、希望されるお客さんは多い」

このように語ってくれました。


結果が伴わなく、そして高額。だけどお客さんは多い。

当然「なぜ?」と思いますよね。

で、聞いてみると、このような応えが返ってきます。

「昔から興味があり、一度やってみたかったから。共通しているのが、その言葉」と。


この話を聞いた時、理美容業界にも充分関連している事であると思ったのは、オイラだけでしょうか?

一度やってみたかった事。

それは、いつまで経っても覚えており、時間が経てば経つほど、その願望は強くなり

一度決めたら、どのような悪条件、結果になる事を伝えられても、決断を変えない。

人は何かの折に、このような心理が働く事を知りました。


理容室ではヒゲデザインの提案や白髪ぼかし。

美容室ではエステやエクステ、ヘッドスパなどが考えられます。


「一度やってみたい!」

このようなキャッチコピーも、ズドンとダイレクトに心へ響くのかなぁ、などと思った昨晩。

このような気付きの場を提供してくれた主催者に感謝いたします。


主催者「奥さん、まだ飲み物ありますか?」

嫁「あっ、ないでーす」

主催者「何飲みます?」

嫁「ビール!!!」

主催者「(クーラーボックスに行き、ビールを探しながら)これで良い?」

嫁「できれば、発泡酒の方が良いでーす」

主催者「(再びクーラーボックス内を探しながら)じゃーこれは?」

嫁「あーそれそれ」

この間、嫁はイスから立ち上がる事が一切なく、年上の主催者をアゴで使っております(汗)

スタッフ管理などに熟練した美容室経営者も、こき使う嫁。

なんか独特なオーラでも出ているのでしょうか?

不思議です。

では。