理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

サンキューレターやDMが必要な理由

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昨日、二枚のハガキが届きました(写真)。

どちらも、オイラが新規客になり済まして行なう潜入取材先からです。

左が前回行ったサロンからで「来店後1か月が過ぎ、そろそろスタイリングに時間を要する頃なので、

毛流やヘアスタイルに適したスタイリング方法は、こうですよ」と言う内容です。

一方、右は「来月までに再来店されると全メニューが30%オフになり、

トラベルセットのプレゼントを用意している」とのお知らせです。

ちなみに左は、オイラが潜入取材したサロンの中で経営的に一番しっかりしており、

細部に渡って儲かる仕組みが構築されていた事を痛感しました。

右は某大手FCサロンです。

対照的な2枚で、オイラが興味を抱いたのは前者、つまり左になります。


本日は、どうして左のハガキに好感を抱いたのかと言う内容ではなく、

来店直後に出すサンキューレターや来店時期を知らせるDMの重要性について触れてみます。


まず、このハガキを手に取るまで、ヘアサロンの存在は完全に忘れておりました。

しかも、髪を切るタイミングが近付いている事も知り、

この段階で、髪を切る事と、サロンの存在を強く意識しました。

さらに不思議な事に、いただいたサンキューレターについても思い出して、親近感が湧いたのです。

オイラとサロンの距離感がグッと近づいた瞬間であり、

潜入取材の企画がなければ、間違い無く来週には伺っているでしょう。


サンキューレターを出して、来店を促すDMを発行する行為そのものに目新しさ、

斬新な方法でないと感じない方もいると思います。

ですが、オイラ自身の経験から言える事は、実践されているサロンは、本当に少ないのです。

潜入取材は前回で9軒目となりましたが、今回届いたサロンの1軒だけです。

それは言い換えれば、顧客情報を効果的に使っているケースが9分の1しかない、となります。


繁盛店になる為の情報ソースは鮮度も重要ですが、それ以上に行動できるか。

そして、続けられるか。そこがポイントになると常々感じています。

さらに、生意気だと指摘されるのを承知の上で書きますと

人の話を聞く事に加えて、考えるクセを身に付けると、

自店だけの繁盛へのゴールデンルール、成功への流れを見出せると思うのです。


なんのための集客なのか。再来店なのか。優良顧客化なのか。

繁盛サロンに共通しているのは、そこを連動して考えている経営者の存在です。

例えば、チラシを配布して新規客の数、反応率を気にするのではなく、

反応率が0.1%、千枚配布して1人の新規客であっても、生涯顧客になれば費用対効果が充分生まれ、

となれば、広告効果で最も重要なポイントは定着率である事が浮かび上がります。

10万円の宣伝広告費に対して単価5千円の新規客を20人以上集客する事を目指すのではなく、

単価五千円の1人の新規客であっても、その後定着する事で、年間10回と言う来店頻度となり

3年目以降は利益を生み出すと言う考えです。


当然、その過程ではサロンと顧客の信頼関係が高まりますから、単価や頻度が向上するため

3年未満でも宣伝費用を回収する事ができるのです。

だから、サンキューレターや来店を促すDMこそが重要だと思います。


自腹で行なう潜入取材の企画ですが、正直言いまして、当初は半信半疑であり、

どうして経費で落ちない取材活動なんかするのだろうか、と器の小さい考えもありました。

しかし、今は言えます。

この企画を通じて得られるモノは、確実にオイラの財産になっている、と。

その財産を、このブログの閲覧者や、弊誌サロンオーナーの読者と共有する事で、

業界発展に少しでも寄与できれば、色んな繁盛の法則が生まれ業界市場が広がる。

大袈裟な表現かもしれませんが、そのように考えています。


また、自腹と言う事に対して、文句ひとつ言わないでバックアップしてくれる嫁、

数字や表には出にくいサポートをして支えてくれる弊社スタッフ、

いつも当ブログを閲覧してくれる皆様、

コメントを書いてくれるに方々に対しても感謝の念が絶えません。

みんなの協力があってこそ、オイラの気付く環境が生まれています。


あれ? 今日のブログの日記は、そんな内容でしたっけ?(汗)

まぁ、ここまで書いたから消すのももったいないので、そんな感じで、

特筆するオチもないまま、終わります。

では。