【借金は利益の前借り】
詠み人 古田土(土に・)満(古田土会計士事務所所長)
以前にも書いたかもしれませんが、国金や各種金融機関から独立資金の融資を受ける際
満額融資や、いかに低金利で融資を受けるか、そのような事は重要ではありません。
前借りした利益を返済しながら、しかも利益を残す事ができる状況なのか。
そこにあると言います。
であれば融資金額は、希望額ではなく
返済と内部保留(貯金)の双方が可能な金額を計上する事が望まれます。
商圏の人口のうち、何%のお客さまが来店されれば売上はいくらになるのか。
その何%という数字は、業種平均、もしくは近隣の同業他社から把握できます。
そこから、地代もしくはテナント料、人件費に宣伝広告費、税金、諸経費、
利益、そして経営者の生活費などを差し引いたら、いくら返済ができるのか、
つまり、利益の前借りを返す数字が明確になってきます。
もちろん、借金は国金や金融機関から借りるモノでありますが、
自分の将来の利益を借りていると意識すれば、自ずと金額設定についても
シビアに現実を見据えた数字になると考えます。
借金は利益の前借り。
良い表現ですね。