理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

理美容師はオシャレなのか

昨日は日本ヘアカラー協会の2006年度委員長を取材した。

同協会2006年度のテーマは「ステキな大人のヘアカラー」。

このテーマの裏側には様々な提案があり、それらのお話しを伺ったのだ。

途中、ちょっと話がズレて、某機関による理美容室ユーザー調査結果について話す委員長。

お客さまがヘアサロン(スタイリスト)を選ぶ基準として第1位となったのが、ファッション。

なるほど、理美容室はファッション業界の一翼を担っている事が世間一般に浸透している…と思っていた。

しかしながら、委員長はこんなことを言う。


委員長「お客さまは、スタイリストのファッションをチェックして担当者を決めている、と思えるよね」

エロ侍「はい。違うのですか???」

委員長「ファッションによって決めている事には違いはないけど、もっと別のメッセージがあるんだ」

エロ侍「メッセージですか? 理美容業界はファッション業界と捉えられている、と言う意味ですか?」

委員長「この結果を見て、そのように考えるのは普通かもしれない。だけど…」

エロ侍「なんですか?」

委員長「ファッションセンスの悪い理美容師が多いとも受け取れるんだ」

エロ侍「と言いますと」

委員長「技術やヘアデザインの感性。それ以上にファッションが重要視されている」

エロ侍「はい」

委員長「つまり、ファッションセンスが悪い理美容師が多いため、技術や感性以上よりも注視されてる」

エロ侍「なるほど」

委員長「技術や感性以上に、スタイリストの服装に対して嫌悪感を抱く人が少なからず存在する」

エロ侍「はい」

委員長「センスが悪い。これは言い過ぎかもしれないけど、個性的過ぎる事は事実だよね」

エロ侍「お客さまが受ける印象まで、意識していないと言う事ですか?」

委員長「うん。個性とオシャレを履き違えている理美容師が多いんだ」

エロ侍「確かに」

委員長「オシャレが好きだから理美容師を志す若者は多い」

エロ侍「はい」

委員長「だけどさ、専門学校教育やサロンでの教育でファッションに費やす時間は、あまりにも少ない」

エロ侍「そうですね。専門学校では国家試験合格が第一。サロンでは技術が最優先ですから」

委員長「つまり、オシャレが好きと言うレベルに過ぎないんだ。決して、プロではない」

エロ侍「だから個性がオシャレと勘違いしてしまうのでしょうか」

委員長「うん。ファッションの教育を受けないまま、あくまでも好きと言うレベルなんだよ」

エロ侍「なるほど」

委員長「結果、お客さまには受け入れられないファッションの理美容師が多くなってしまう」

エロ侍「その声がアンケート結果に現れているんですか」

委員長「僕は、そのように感じているよ。もっとファッションの勉強をして下さいってね」

エロ侍「そっか。その結果が、理美容師を選ぶ基準としてファッションセンスが挙げられているんだ」


委員長は美容師としても有名だが、実はファッションの研究にも精通しており、

大学や専門学校などで講師としても活躍している。

その委員長の目からは、中途半端に流行を追っている若者が多すぎると指摘する

そして、個性をファッションと勘違いしたまま、理美容師としてキャリアを重ねる。

だから、ファッション知識や感性に関しては素人レベルに毛が生えた程度のままとなる。

そう、ファッション業界の一翼を担っている理美容師と勘違いしながら。

委員長は、その点が最も怖いと言う。


理美容師さん、あなたの服装は大丈夫ですか?

ちなみに、オイラは只今ジャージです(汗)。

では。