理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

1:1.3

先日の続きでございます。

靴のマギーと言う会社を取材した際、事務所に「1:1.3」と書かれた紙が大きく貼られている。

取材にご協力いただいた相談役に聞いてみると・・・

エロ侍「なんですか、これ(「1:1.3」と書かれた紙を見ながら)」

相談役「あっそれね。差別化だよ」

エロ侍「差別化?」

相談役「そう。差別化の法則とでも言うのかな」

エロ侍「法則…ですか?」

相談役「聞いた事ない? 1:1.3って」

エロ侍「うぅ~ん。勉強不足で申し訳ありません(汗)」

相談役「ここに1メートルの棒があるとするよな」

エロ侍「はい。あるとします」

相談役「で、1メートルの棒を見せた後に、次に1メートル10センチの棒を見せる」

エロ侍「はい」

相談役「大抵の人は、同じ長さだと思う」

エロ侍「たった10センチの違いですからね。気付きませんよ」

相談役「そうだな。次は1メートル20センチの棒を見せる」

エロ侍「はい」

相談役「すると、約2割の人が気付くんだ。1メートルの棒より長いってね」

エロ侍「へぇ~。そうなんですか」

相談役「次は1メートル30センチの棒を見せる」

エロ侍「はい」

相談役「すると、面白いことに、ほぼ大多数の人が気が付く。1メートルの棒と違うって」

エロ侍「なるほど。そういうモノですか」

相談役「つまりだ、1:1.2程度の違いでは、大抵の場合、気が付かないことになる」

エロ侍「勘が鋭い2割の人たちが気付く程度ですからね」

相談役「でも、1:1.3の比率となると、多くの人たちが気が付く。これ、差別化に使えないか?」

エロ侍「・・・はあ」

相談役「・・・(こいつ、やっぱバカだ)。たとえば敷地面積」

エロ侍「はい」

相談役「商圏内の同業他社を調べるだろ」

エロ侍「はい」

相談役「すると、その商圏内の一番大きな店がある。その面積に対して1.3倍のお店を作る」

エロ侍「すると、どうなるのですか?」

相談役「・・・(真性のバカだな)。さっき、1:1.3の比率にすると大多数が気付くって言ったよな」

エロ侍「あっ! 地域の人たちは、一番大きなお店ができたと気付きます」

相談役「イス台数にしてもそうだ」

エロ侍「商圏内で一番イス台数が多いお店に対して1.3倍の数を設置すれば、お客さまが気付く!」

相談役「そう。だから、差別化の基準は同業他社に比べて1.3倍の大きさや数、時間、品数にすれば良い」

エロ侍「なるほど。差別化と言っても、どれだけ差をつければ良いのか。それが、1.3倍なんですね」

相談役「うん。これは色んな業種でも使われているからね」

エロ侍「何か一つ、同業他社と比べて1.3倍のモノがあれば、それが差別化になるのですね」

相談役「お客さまに分かってもらう事で、差別化と言えるからな」

エロ侍「勉強になります」


実は、この話には続きがあるのです。

それは、また明日と言う事で。

では。