実家の理容店。
壁紙、天井、床などの張替えが終わり、プライスメニューを作り変える事になった。
親を刺激しないように心がけ、一つひとつ聞く。
総合調髪って何? 総バサミって何?
レザーカットとデザインカットが、少しだけ高いのは、どうして?
もちろん、そのような事は知っているが、あえて聞いてみた。
すると、ご丁寧に全ての質問に対して応えてくれる。
しかしながら、どれひとつとっても、納得できる応えになっていない。
例えば、総バサミでカットしてくれようが、デザインカットであろうが、
それは、理容師側の言い訳であって、お客から見たら、リクエスト通りにカットしてくれれば良い。
現に、「本日は総バサミにしますか? それともデザインカットにしますか?」
などと言ったカウンセリングは行なっていないし、テクニックをリクエストされるケースはごく稀だ。
であるならば、総バサミであろうが、デザインカットであろうが、
料金に差が生じることで、不明瞭な料金体系となってしまう。
それは、お寿司屋さんに行って、握り方で料金が変わるなんて聞いた事がないのと一緒ではないか。
そのような事を説明しても理解を得るまで、物凄く苦労した。
結局、カットが○○円、パーマが○○円、カラーが○○円、エステシェービングが○○円、
この4種類に絞り込む事ができたが、やはり「業界の常識・世間の非常識」の壁が高い。
では。