しばらく、受け付けにいて挨拶をするエロ侍。
真珠湾攻撃、桶狭間の合戦など歴史的奇襲作戦の際には、速やかな行動が勝利を導いたと記憶していた。
今まさに、そのような奇襲攻撃を見事に喰らうエロ侍。
あれほど万全な態勢で臨んだ通夜の受け付け。
一瞬、ほんの一瞬、受け付けから目を離した瞬間に、手癖が悪い(と言われている)父の親友が、
香典を数えているではないか。
手癖が悪い(と言われている)父の親友が、香典を数えている光景は、もはや笑うしかなかった。
「ここは大丈夫ですから、案内の方をお願いできませんか?」
と手癖が悪い(と言われている)父の親友に話し掛けるエロ侍。
すると「こっちの方が大事だから、任せておけ」と、手癖が悪い(と言われている)父の親友。
お前に任せられないから言ってるんじゃ~! と心の中で叫びつつ、しょうがないので、
手癖が悪い(と言われている)父の親友が数えている香典をガン見するエロ侍。
「何してるんだよ」と手癖が悪い(と言われている)父の親友が言ってくるが、
無視してガン見を続ける。
しばらくすると、葬儀会社のスタッフが呼んでいると連絡が入り、嫁とバトンタッチ。
親指を立てながら「後は任せておけ!」とアイコンタクトを送る嫁に両手を合わせて、その場を立ち去るエロ侍。
が、しばらくして焼香の時間になる。
そう、親族一同が焼香をする場に集められたのだ。
エロ侍も嫁も(汗)。
この時間帯から受け付けの業務は激しくなり、尚且つ人員が手薄になる。
それこそまさに、手癖が悪い(と言われている)父の親友が最も望んでいたパターンではないか(汗)。
つづく