理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

コロナ感染を防ぐ理容室の営業手引小冊子(マニュアル)。神奈川・生麦ハッピーバーバーマツノ松野洋一氏が発行。理容室現場目線で具体例などを盛り込む。


働き方改革 理容室版に取り組む神奈川・生麦ハッピーバーバーマツノは、親子3人ごく普通の小さな理容室。平日お昼休み2時間。夏休み2回。秋休み、冬休み年末年始休暇など合計すると年間休日が一般企業同様111日に。営業(労働)時間を短縮したとは言え、生産効率を高めた結果、売り上げは働き方改革以前と変化なし。今、多くの跡継ぎ理容師たちから着目されている同店。コロナ禍による緊急事態宣言が発令された直後から、顧客と家族従業員を守るため休業を決断。そこで今回は、コロナ禍による長期休業で得られたことを再取材した。

>>ハッピーバーバーマツノの前回取材掲載記事は↓↓↓以下
貴方の理容室。コロナで休みます? 約1ヵ月営業自粛する親子3人理容室に聞いてみた


―――緊急事態宣言が発令されて早々、貴店理容室と併設するカフェは休業となりました。再開は5月20日(水)。約1か月半の長期休暇で何を行なっていましたか?

理容室とカフェは休業でしたが、品薄状態のマスクを仕入れて顧客が来店されない店舗を倉庫として活用できました。地元の方々や公共機関、理容組合などを通じて理容師たちへ発送する日々。注文が入り、発送手配を行なう繰り返しが想像以上に大変です。気が付けば、発送枚数は10万枚になりました。(店主・良明さん)


―――理容室の休業期間、マスク販売の他には何か取り組まれたのでしょうか

今後の展開(アフターコロナ)について情報収集や共有しました。先日は、ツイッターを通じて同業者たちと意見交換。コロナ感染予防と言う観点から、シェービングメニューの見直しについて盛り上がりました。コロナを予防する理容室の今後の営業方法については、当店の先代(洋一氏)が資料を作成、完成したところです。(同)


―――先代・洋一さんに聞きます。コロナを予防する理容店経営の資料とは?

例えば、未発症のコロナ感染者が来店されたとします。後日、その顧客が発症した際、接客対応していた理容師、さらに同じ理容室で働く他の理容師たちが、濃厚接触者と認定されない衛生管理取り組み一連です。内容は保健所も確認、掲載許可を得ました。(先代・洋一さん)

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オールカラーA4サイズ12ページ構成。イラスト多数で分かりやすく紹介している


―――濃厚接触者と認定されない衛生管理の取り組み。具体的な内容を教えて下さい

店内換気の必要性は今、多くのみなさんが理解されています。では換気回数は何時間に何回行なうなのか。効果的な換気方法とは。空気洗浄機は効果的なのかなど、換気効果を高める一工夫なども掲載しています。それとコロナを予防するシャンプー方法にも触れてみました。(同)

―――理容室のシャンプーもコロナ予防として注意が必要?

顧客が来店された際、マスクを着用していただきます。お帰りになるまで常に外すことなく、着用し続けてもらうのですが、となると前流しシャンプーは難しくなります。マスクが濡れてしまいますから。であれば、顧客がマスクを着用した状態でも可能なバックシャンプー(もしくはサイドシャンプー)が効果的となります。(同)

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冊子の他に店頭・店内POPとして活用できるポスターも印象的

 

―――なるほど。従来の衛生管理とは少し違いますね

はい。私たち理容師が日々行なっている消毒方法に、コロナウイルス対策を加えた新しい衛生管理となります。顧客が来店されてからお帰りまでに必要な取り組みを、一冊の小冊子にまとめてみました。難しいことは書いていません。コロナから理容師を守る今後のコロナ対策にお役に立てば幸いです。またフェイスブックページ新型コロナのフェイスブックでも、具体的な衛生管理の取り組みを毎日アップしていますので、併せてご覧下さい。(同)

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新型コロナに負けない理容店営業フェイスブックページでも情報発信中


―――ありがとうございます。これからも、何か新しい発見がありましたら、ぜひ全国の理容師たちと情報共有させてください。

松野洋一氏(ハッピーバーバーマツノ/元・全理連中央講師/神奈川県理容組合名誉講師)が責任編集したコロナ対策小冊子。
興味がある方は、↓↓↓以下のサイトから詳細を確認できます。

新型コロナに負けない理容室営業

【取材後記】
いつも、最後までお付き合いいただきありがとうございます。松野洋一氏は学校法人全国中央理容学園 中央理美容専門学校で教員、講師として理容師教育分野でも活躍。弟子たちが経営する理容室は、全国各地で繁盛店に。そのような理容教育に定評がある松野さんが取材・編集したコロナ対策冊子ですから、理容室現場目線から細部に渡りていねいにまとめられています。理容業界版 疫病退散の神様とも言えると思いますが、いかがでしょうか。

>>ハッピーバーバーマツノの前回取材掲載記事は↓↓↓以下

貴方の理容室。コロナで休みます? 約1ヵ月営業自粛する親子3人理容室に聞いてみた

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【この記事を書いた変な理容師の紹介】
關口和彦(せきぐち・かずひこ)。厚生労働大臣認定 管理理容師。でも理容室経営してません。中央理美容専門学校 基礎科・高等専門科・大学科卒業後、都内の理容室勤務を経て理美容教育出版株式会社入社。理美容業界誌編集を約16年行ない、独立。雑誌編集感覚で小さな理容室の紙チラシを作ったり、理容室向け経営講習会 理容師カフェ 開催を通じて繁盛理容室の成功実例を共有。時々「理容室の成功事例を話せ」と振られると 紙チラシ集客の効果が平均値7倍を達成している一連を紹介しています。また、最近は理美容専門学校の機関誌編集も担当。2018年に立ち上げた 髪の専門医師と理容師の協業展開 では理容室と病院が連動。男女問わず薄毛のお悩み解消に取り組む。提携中の薄毛治療クリニックで処方されている育毛・美肌 医療サプリメント ハエル 取り扱い中。47歳。東京・練馬区在中。「理容師カフェ」で検索されれば過去の取り組みが表示されると思いますので、詳しくはソチラで。