理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

貴方の理容室。コロナで休みます? 約1ヵ月営業自粛する親子3人理容室に聞いてみた

親子3人理容室がコロナで1ヵ月休業

 コロナ騒動で早々に約1ヵ月の休業を決めた神奈川・生麦のハッピーバーバーマツノ(松野良明店主)は、みなさんの店舗と同規模、親子3人の理容室。働き方改革・理容室版に取り組み、平日2時間の昼休み導入や営業時間短縮、長期休暇を増やすなど、理容室経営の常識を覆している。さらに2019年は1,200円の値上げ、年間休日数を一般企業並み107日としつつも、売り上げは維持するなど興味深い取り組みを実践中。

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5月までの臨時休業と理由を店頭POPでも伝えている

休業=ヒマ…ではない

 「正直、コロナが怖い。コロナについて勉強するほど怖くなります。万が一にも家族や当店のお客さまがコロナに罹患(りかん)して人工呼吸器を着け、集中治療室にいる光景を想像したら。そのような最悪な事態を回避するため休業を決意しました」と語る店主の松野さん。「とは言え、理容室を休業したらヒマになると思っていましたが、現実は甘くない。気が付けば休業初日から18時間労働です」と付け加える。

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先代の洋一さんが手にしているのは、休業中の時間割。朝から晩までビッシリ

売上げを守り、攻める

 休業したにも関わらず、なぜ忙しいのか。「前回ご来店された際、次回予約されたお客さまが約50人います。全てのお客さまに事情を説明しながら連絡。説明する際に伝える内容を定めた説明書(マニュアル)作り、店頭お知らせPOP作成、お礼状発送手配準備。運転資金を確保する新規融資の手配、住宅ローン返済猶予など金銭面の準備。そして新事業の着手も同時に進めています」。まずは、理容室経営を支える優良顧客への対応に時間を費やし、休業明けの来店を促して失客を防ぐ。想定できる金銭的被害を回避しながら、失われた技術売上げを補完する新しい収入の確保にも取り組む。

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顧客に送るお礼状を書くだけでも相当な時間が必要

理容技術売上げ0円を想定

 松野さんは以前から、理容技術売上げだけに頼らない理容室経営に取り組んでいる。何かしらの理由で開店出来なく、技術売上げが見込めない状況を想定。技術売上げとは別の収入を確保して、お店を守ることを心がけていた。それは奇しくも、コロナ騒動の悲惨な現状そのもの。今はAmazon(アマゾン)を通じて独自製作(オリジナル)ハンドクリームなどの販売が、前年対比約15倍と好調。「多くの方が手指消毒を行なう半面、手荒れに悩む方が増えました。アマゾンで商品を説明する語句を、時流に合わせて修正したところ販売数が向上しています」そのように話す松野さんは、さらに次の一手を用意。マスク販売だ。

一旦、広告入ります。続きは、広告の下に続きます。
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薄毛になりたくない理容師、美容師いませんか?

コチラ↓↓↓私・関口が提携している薄毛治療クリニックのホームページ。

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全国約130店舗(2020年2月時点)提携 理容室から紹介患者を受け入れ診察。TVやネットなど過度(ハデ)な宣伝広告とは無縁な地味な病院経営のため、適正価格(安価)で安心・安全治療を実現。多くの理容師たちも薄毛治療でお世話になっている病院です。治療費を知りたい方はホームページに価格が表示されているので、ご確認を。

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日本一マスクを売る理容師に

 独自の人脈を通じて、マスクを数万枚単位で仕入れることが可能となった。今後、多くのマスクが休業中の店内に保管され、購入希望者への発送作業が行なわれる。「地元の理容組合や商店街、警察関係など各方面から注文が届いており、発送作業に追われることでしょう。今は、その準備を行なっています」。マスク入荷の初期段階は、神奈川を中心に発送するが、すでに全国各地からも注文が入る。発送作業を毎日繰り返していると、あっという間に休業期間が過ぎていることは想像に容易い。松野さんと言えば、日本一みかんを売る理容師としても有名だが今後は、日本一マスクを売る理容師とも呼ばれるのだろうか。

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昨年対比、Amazonで約15倍の売り上げとなったオリジナルハンドクリーム

理容室で働く時間が短縮。その時、何をしたのか

 なぜ、松野さんは休業期間にマスク販売で売上げを計上することが出来たのか。それは冒頭に触れた働き方改革・理容室版が影響する。営業時間が短縮。増えた自由な時間を地域活性化のため費やしている。街ゼミ企画を立ち上げて実施し、地元商店街と大学が連携する産学共同イベントに携わるなど精力的に動き回る。理容室に立つ時間は減ったが、異業種の人たちと一緒に取り組む時間は増えた。結果、業種に関係なく人脈が広がり協力者も多くなる。そのような縁を通じてマスク販売が実現した。

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この写真撮影後、続々と大量のマスクが店内に納められる。写真・右が店主の松野さん

休業中の理容室が倉庫として活躍

 休業となった理容室。稼働していない空間(理容室)が、一時的に販売マスク在庫を保管する倉庫となり有効活用。地域住民やマスクが必要な理容師などを中心に販売開始。休業中の理容師たちが発送作業に従事することで、売り上げが発生。購入者の満足度も高まり、地域貢献や人助けにも繋がることで従業員満足度も向上。「買い手良し」「売り手良し」「世間良し」三方良しとはこのこと。親子理容室の後継ぎ理容師の取り組みによって、笑顔が生まれた一連。それは、仕組みを情報共有することで、多くの後継ぎ理容師たちも実践可能ではないだろうか。

 

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昼休みの店頭で孫たちを動画撮影する先代。いつまでも平和な光景を維持するために休業へ踏み切った

もっと詳しく知りたい理容師たちへ

 最後に、休業期間はいつまで続くのか聞いてみた。「混乱している医療体制が通常に戻り、お客さまが安心して理容室を利用できる状況になれば、営業を再開します。恐らく今後はコロナと共存しながらの営業となりますが、その対応策も準備しています」と、すでにコロナ騒動終息後に向けて準備に取り掛かっている。そのような松野さんをzoomで行なう公開取材は、希望者がいれば開催を検討。コロナ騒動が収束した暁には、理容師向け経営講習会「理容師カフェ」で松野さんに好循環の流れを語ってもらう予定。そのような諸々今後についてはフェイスブックグループサイト「全国後継ぎ理容師連合会(全後理連)」で紹介します。ご興味がある方がいましたら、参加下さい。

 

【関連動画】

後継ぎ理容師カフェ開催。松野さんが語る1,200円値上げ、昼休み導入成果について

 

―――――マスク購入方法―――――

 

平素より大変お世話になっております。弊社、株式会社いいトコと申します。

緊急事態宣言の発令から、多くのお客様にマスクの入荷についてご相談、お問い合わせを頂いているところです。現在、若干数ではありますが、弊社でもマスクの入荷の目途が立つ状況となりましので、販売のご案内をさせていただく運びとなりました。

 

【販売価格】

 1箱50枚入り3500円(税抜) 1枚あたり@70円(税抜)

【注文方法】

 1箱50枚入りが40箱入った2,000枚入りの大箱の単位でご注文いただけると助かりま

 す。その他の数量に関してのご相談には、柔軟に対応させていただきます。

 ご注文の確認後、メールかFAXで請求書をお送りいたします。

【お支払い】

 銀行振込にて(振込先は請求書に記載)手数料はお客様のご負担となります。

 送料は着払いさせていただきます。

【納期目安】

 ご入金確認後、3営業日以内に発送致します。尚、配送事業者によっては遅延が発生している場合がございますのでご了承下さい。何分にもマスクの流通や価格は非常に流動的ですので、誠に申し訳ございませんが 次回についての入荷時期や価格は未定です。

【注文】

ご注文は必要事項を記載の上、下記のメールアドレス、またはFAXにてお申込下さい。

お客様氏名   (フリガナ)

                    (            )

 

TEL          (FAX         )

 TEL                              (FAX                             )

 

メールアドレス

 

 

お届け先 宛名 

 

 

お届け先 住所

     県     市    

 

(ビル名も)

 

 

お届け先 郵便番号 TEL

〒(   –             )TEL

 

ご注文数量

2,000枚入り箱を(      )個   

 

このマスク情報の入手先

 

 

 株式会社 いいトコ

〒230-0052    神奈川県横浜市鶴見区生麦1-12-16

TEL : 045-315-4140    FAX : 045-501-0109   

e-mail : iitoko0038@icloud.com


【この記事を書いた変な理容師の紹介】

關口和彦(せきぐち・かずひこ)。厚生労働大臣認定 管理理容師。でも理容室経営してません。中央理美容専門学校 基礎科・高等専門科・大学科卒業後、都内の理容室勤務を経て理美容教育出版株式会社入社。理美容業界誌編集を約16年行ない、独立。雑誌編集感覚で小さな理容室の紙チラシを作ったり、理容室向け経営講習会 理容師カフェ 開催を通じて繁盛理容室の成功実例を共有。時々「理容室の成功事例を話せ」と振られると 紙チラシ集客の効果が平均値7倍を達成している一連を紹介しています。また、最近は理美容専門学校の機関誌編集も担当。2018年に立ち上げた 髪の専門医師と理容師の協業展開 では理容室と病院が連動。男女問わず薄毛のお悩み解消に取り組む。提携中の薄毛治療クリニックで処方されている育毛・美肌 医療サプリメント ハエル 取り扱い中。47歳。東京・練馬区在中。「理容師カフェ」で検索されれば過去の取り組みが表示されると思いますので、詳しくはソチラで。