理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

今年もナナメに見ます


年末の事ですが、渋滞に遭遇してしまい、同乗していた甥っ子が「おしっこ~」と言いだします。

ガソリンスタンドやコンビニを探すのですが、このような時に限って見つかりません。

で、ようやく一軒のガソリンスタンドが目に入り、躊躇(ちゅうちょ)しつつも入りました。

なぜ、躊躇したのかと言いますと、汚いのです。物凄く。

年配の経営者と思われる店員さんが一人。

そして、一緒にお茶を飲んで話し相手になっている年配の方。

この二人だけでした。


とりあえず、トイレに入るものの、水が出なかったり汚かったりと散々でしたが

なんとかギリギリセーフと言うタイミングで、甥っ子は危機的状況から脱出する事ができました。

一息つきますと落ち着いてくるもので、いろんなモノが目に入って来ます。

例えば、テーブルらしきモノがあるのですが、よく見ますと、30年前位にあったテーブルゲーム機。

「すっげー」と言う甥っ子は、初めて見たとも述べます。

さらに、自動販売機があるのですが、ディスプレイされているサンプルがナナメになっていたり

そもそも、ほこりが溜まっているのでしょうか、なんか薄暗い感じでした。


灰皿交換もなく、フロントガラスだけ拭くと言うサービスに、嫁さんも苦笑いなのですが

素朴な疑問として「なぜ、経営的に成り立っているのか」と言う事が脳裏(のうり)をよぎります。


話は少々変わりますが、以前、多種多様な業界事情に詳しい方とお話をする機会があり

「表面上、活気がない和菓子屋がなぜ潰れないのか」と質問したところ

「地元の華道教室などに卸しているケースが大きく、それだけでも利益は確保されている」と教えてくれました。


また違う方からは「行列ができているラーメン屋さんが儲かっているとは限らない」

「一見して閑散(かんさん)としているラーメン屋さんでも、客単価が高い事も考えられるから」

このような、モノの見方とでも言うのでしょうか、

何事も、表面だけでは判断できない部分が多々ある事を教えてもらいました。


さて、ダメダメなガソリンスタンドの話に戻りますが、

見ていますと、ポツポツと車が入って来ます。

しかも、某宅配業者の配送車です。

直接聞いた訳ではないので詳細は不明ですが

もしかしたら、地元の配送業者と何かしらの契約があるのかな、などと思いました。

そして、それが、そのガソリンスタンドの経営者が構築した儲かる仕組みなのかな、とも考えます。


表面からだけではなく、ナナメから、時には裏から見る必要性を感じ、

本年も、その基本スタンスを崩すことなく、さらに頑張っていきます。


と言う事で、今年もよろしくお願いしまーす。

色んなご縁が広がる事を期待して、年初の挨拶をさせていただきますね。

謹賀新年。皆様にとっても実りある良い一年でありますように。