理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

嫁さんの行動から学ぶ⑦

嫁さんの行動パターンを見ていますと、勉強になります。


嫁さんマーケティング総合研究所の活動も7回を迎えますと、嫁も警戒してきます。

と言いますのは、嫁の友達が嫁に対して「あんたの旦那のブログで、また書かれてるでぇ~」

などと連絡が入っているようです。

その為、オイラと嫁の会話で何回か聞き返すと「これ、ネタにするんでしょ!」と言いやがります。

さらに、弊誌サロンオーナーに転載している事を告白して以来、言動にも注意をしているのでしょうか

なかなか素直に、消費行動や思考回路について話してくれませんでした。

ですが、昨日の会話からオイラ自身にも勉強させられるヒントが得られましたので、紹介しますね。


年末や、お正月と言えば、ドラマの再放送が多く行なわれています。

仲間由紀恵主演の、ごくせん。キムタク主演のHIROなどなど。


昨日は、とある情報系番組の再放送があり、嫁と共に見ていました。

そこでは、六本木ヒルズにある回転寿司のぴんとこなが紹介されています。

この回転寿司屋は、以前、結構ハマっていたお店で、12月になると目の前の板さんがワサビで雪だるまを作り

「ハイ、クリスマスプレゼント」と言いながら手渡されるなど、

接客の間合い、お客との距離感を縮めるタイミング諸々、多々、勉強になる事を経験できました。


嫁もお気に入りの様子で、海外在住の友達が帰国された際には、わざわざ連れて行くほどです。

オイラと嫁の間には、お気に入りの回転寿司が、ぴんとこなでした。

ちなみに嫁は、ちんぽこやと言っておりました(汗)。


その回転寿司がテレビで紹介されているのですが、店名が表記されている訳でなく

寿司を食べている芸能人が「旨い旨い」などと連呼している映像を見ているオイラと嫁です。

しばらくしてオイラが「これ、ぴんとこなじゃないの?」と嫁に聞くと「いやぁ~違うよ」と返って来ます。


ですが、映像を見ているうちに徐々に通っていた店内を思い出すオイラなのですが

どうも自信を持って「これは、ぴんとこなだよ!」と言いきれません。

一方、嫁も、なんとなく通っていた当時の店内を思い出しているのですが、雰囲気が違うのでしょうか

ピンときていない様子です。


最終的に、六本木ヒルズの「ぴんとこな」と言う表示があり、

そこで「やっぱ、そうだったんだ」「全然、行っていないよね」と話すオイラと嫁です。


ラクルひと・しくみ研究所の小阪祐司氏セミナーを受講した際

「人は3ヶ月間以上思い出さない事に対し、外部情報による刺激(しげき)以外に自ら思い出す事は少ない」

と言う事を学びました。


事実、オイラと嫁が、その通りです。

いつの間にか忘れてしまい、昨日のテレビを見るまで、

スコーーーンと記憶から抹消(まっしょう)されていたのですから。

嫁なんか、大切な友達を招待するお店の第一候補であったにも関わらず、見事に忘れていました。


もっと言えば、最近のオイラは、六本木ヒルズ周辺で飲む際には中華茶房8となっており

嫁も含めた飲み会でお世話になった際には、いたくお気に入りの様子でした。

しかも、今考えますと、オイラと嫁の間には、ぴんとこなの「ぴ」の字も思い浮かばなかったのです。


このような事からも、店と顧客の間に強固(きょうこ)な信頼関係があったとしても、

3ヶ月間以内に思い出さないと、切っ掛けがない限り記憶に残らないと痛感しました。


これは、飲食店に限らず理美容室にも言える事だと思います。

何かの切っ掛けで偶然入った理美容室。

予想以上に良かった為、次回も行ってしまう。

この段階で、女性客は3ヶ月以上経つケースが多いと考えられます。

男性客でも2回行ったら、元々通っていた理美容室に何となく気がひけてしまい、次も行ってしまう。

そのような事も充分ありえます。


では、3ヶ月以内に思い出してくれる方法は何か。

お正月前に、今の時期がヒマであると予測して購入した書籍ニュースレター販促術を読んでいるのですが

そこには、優良顧客に対する年4回発刊するニュースレターによって、一旦、思い出すと書かれています。

1年間に4回ですから、3ヶ月に一度となります。

前述の、記憶に残る期限とピッタリ一致します。


しかも、その内容は決してメニューの売り込みではなく、信頼関係構築を目的としたモノ

つまり、近況報告やスタッフの成長過程を紹介する事が、最終的に効果へ繋がるとあります。


価格によるパフォーマンスに対して魅力を抱いているお客さまは別ですが、

理美容室を支えてくれる顧客や優良顧客の多くは、価格とは別に

技術や感性に対する信頼関係や接客サービス、人間関係が大きく影響してくると考えます。


六本木ヒルズの回転寿司ぴんとこなに通っていた時期のオイラと嫁にも

価格以上の魅力が、そこに存在したからこそ記憶に残っていました。


世界のナベアツではありませんが、来店日以降、3日以内に届くサンキューレター

3ヶ月に以内に一旦思い出してもらう年間4回発刊するニュースレターなど、

「3」と言う数字が理美容業限らず、店舗経営に必要であると感じます。


と書いていたら、以前、嫁が「3」について興味深い行動をしていた事を思い出しましたので、

次回の嫁さんマーケティング総合研究所では、そのネタを書いてみますね。

では。