理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

手段よりもヤル気

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本日は、埼玉の理容師さんを取材した。

ヘアサロン4店舗、シェービング専門店1店舗を経営している理容師さんだ。

松源という元・魚屋さんが経営する割烹料理屋さんで、昼飯を食べながら色々なお話を聞いた。

とりあえず、刺身定食が旨いっす。

写真の二人前はあると思う刺身の他に、漬物、サラダ、煮物、カボチャの小鉢が添えられる。

冷酒が欲しくなるが、昼間なのでグッと我慢する二人(汗)。

これで1000円は安い。

また来たいっす、今度は夜にね。


さて、取材の中で印象深い話は、松下幸之助の講演会での一言。

それは、その理容師さんが最近読んだ本の中に書いてあった、人材教育についてである。

とある講演で「人材教育とはダムを作る事と一緒」と話す幸之助。

すると聴講者から「その、(人材育成の)ダムの作り方を知りたいのです」と質問があがると

幸之助は「ダムの作り方はわからない。だが、ダムを作ると言う意識(意欲)が必要ではないか」と応える。


なるほど。

方法や手法などを知っても、本人のヤル気がない事には意味がない。

言い換えれば、ヤル気さえあれば方法などは、自ら調べ知る事だろう。

幸之助は、その点が最も重要であると言いたかったと推察する。

前述のダムの作り方などは、いつでも知る事ができる。

それ以前の、本気か否かが結果を生むポイントなのだ。


取材した理容師さんは、只今スランプであると言う。

その理由を聞くと、以前は支店出店に際して、概要が瞬時に創造できたものの、

スランプの今は、イメージすら明確に定まらないと語る。

作りたい物、出店したいヘアサロンがアヤフヤであれば、

完成したとしても、それはアヤフヤなモノに過ぎない。

それは個性がなく、どこにでもあるヘアサロンと言う事だ。


自分が何を行ないたいのか。

手法などよりも、そこを突き詰める事が先決であると考える。

人材育成にしても、方法論を学ぶ事よりもヤル気がないと実現しない。

ヘアサロンを出店するにしても然(しか)り。

方法は手段であり目標ではない。

ありがちなのは、目的がいつしか方法になってしまう事だ。

ヘアサロン出店が目的の手段(過程)にも関わらず、出店する事が目標になってしまうように。


久し振りに松下幸之助の本を読み返してみようと思った。

では。