理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

あいさつで失客する理由

昨日は、MEC(日本メンズサロンエステティック協会)主催の、コミュニケーションセミナーを受講した。

セミナー内容を端的に説明すると、人間の脳がどのように働くか、

その仕組みを知り、コミュニケーション能力向上につなげる、となる。

「ビジネスの成功例を分析すると、10%の専門知識と90%のコミュニケーションから成り立っている」

と話す松本氏は「だから、理美容師の仕事は、髪を扱うのではなく、

お客さまの心を扱う仕事と認識することが必要ではないか」とも付け加える。


あいさつにしても、いらっしゃいませ! と言うよりも、

○ ○さま、いらっしゃいませ! とした方が、受け手の印象は違ってくる。

人間は相手に認められたいと言う願望があり、名前を呼ばれることで、その願望が満たされる。

また、顔の見方によっても、受ける印象は随分違う。

ここで会場内では2人1組となる。

真正面から向き合い視線を合わして、そのどちらかが、視線を合わせたまま、顔をゆっくりと上下左右に動かす。

顔を上げると見下された印象になり、下げるとガンを付けられた感じとなり、

左右に動かすと、今度は怖くなる。

ここで、松本講師は、このように語る。

「お客さまが来店された際、カット中などのスタイリストは、お客さまの顔を正面から見ないで、

入り口に向かって顔だけを動かしてあいさつしている光景がありますが、

受け手には怖い印象となってしまう」と。

さらに、人間は無表情な人に対して無意識に警戒するとも語る。

とすると、顔だけを動かし、無表情で、しかもお客さまの名前を言わないあいさつには親しみは湧かず、

心に響かないだけではなく警戒感や恐怖感が生まれ、逆効果になってしまうのである。



以前から、ヘアサロンの空気と言うか雰囲気は、ドアを開けた時の約3秒間で決まると常々感じていた。

ここで気が付いた。

その理由はスタッフ達のあいさつである事に。


たかが、あいさつ。

されど、あいさつ。

あいさつ次第で失客しているヘアサロンは多いと思ったのは、オイラだけだろうか?

では。