原宿のヘッドスパ専門店を取材した際、こんな話を聞いた。
その店は、ヘッドスパメニューを考えている理美容師が、お客として偵察に来る。
が、半数以上の理美容師がリピーター、顧客にとなると言う。
まさに、ミイラ取りがミイラになる構図そのものである。
実際、話を聞いている時(火曜日)も、美容師と思われる男性が来店していた。
オープン前は女性客を想定していただのだが、蓋を開けてみると半数以上が男性客。
来店頻度としては月に1回もしくは2回。
多い場合は毎週と言うお客さまもいる。
へナを使用して頭皮の脂を取り除き、血行を促進する。
また殺菌効果によって、頭皮のダニも除去する。
さらには、頭皮の様々なツボに刺激を加える事で、育毛効果だけに留まらず、
全身の疲れや毒素が取り除かれると言う。
そして、施術後には利尿効果が高いドリンクを飲み、早めに体外へと排泄しないと、
毒素が再び体内に戻ってしまうと付け加える。
「ヘッドスパを勉強すればするほど、メディカル(医療)分野に近付く」と話すと
「ヘアサロンで行なっているヘッドスパは、本当にもったいない」とも語る。
アシスタントが行なうヘッドスパを否定する訳ではないが、
専門知識と技術を兼ね備えたスペシャリストが行なうことで、マーケットは広がる。
それが現状のヘッドスパである事が窺い知れる。
「気持ち良さと結果を出さないとヘッドスパ専門店は成り立たない」。
その一言が、深く胸に突き刺さる。
ヘッドスパ専門店取材を通じて共通して聞こえてくるのが、
「ヘアサロンのヘッドスパとは違う」と言う言葉。
ヘッドスパ一つとってみても、本物を極めるスタンスと、流行に乗って導入するとでは、
結果は大きく違ってくる。
それを一番感じているのが、その店のリピーターとなった理美容師たちではないだろうか。
では。