理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

恩田木工が理美容室を経営したら

よくよく考えるとオイラが好きな侍は、戦場で刀を振り回す武功(武断)タイプではなく、

政治力に長けた文治タイプが多い。

したがって、タイトルが戦国武将となっているが、取り上げる武将は、

どうしても江戸時代に活躍した人物となってします。

タイトル変えようかな。。。


江戸時代中期の松代藩(長野県)に恩田木工(おんだ・もく)と言う家老がいた。

給料の未払い、賄賂の横行などによって風紀が乱れた同藩を立て直した人物。

政策そのものは平凡であったとされるが、何事も誠実に行なう姿勢を貫き通し、

藩士はもとより領民からも信頼され同藩の財政再建を成功させたと言われている。

ウソをつかない、質素倹約を徹底するためには、家族や家来にも責任が及ぶため、

嫁は離縁、子息は勘当、家来は解雇を申し付けた。

しかし、嫁や子息、家来はウソをつかない、質素倹約の徹底を誓う事で、離縁、勘当、解雇は撤回。

まずは木工と縁者、関係者が襟を正し、自らを模範として財政再建に着手したのだ。


さて、恩田木工が理美容室を経営したら、どうなっただろうか。

勝手に想像してみる。

当たり前の事を、当たり前に行なう、永続的に。

お客さまへの挨拶は目を見て行なう。

予約のお客さまを5分以上待たせない。

地域のイベントには参加する。

シザースベルトなど非衛生的な物は使用しない。

食事をする際には感謝の言葉を述べる。

店内や地域の掃除を行なう。

組合に加入する。

技術メニューはシンプルにする。

そしてウソはつかない。

別段、業界誌に取り上げられるような特別な事は行なわないが、

当たり前の事を当たり前に行なう理美容室。

そして、それが最終的には、お客さまの信頼を得て地味ながら、平凡ながらも、

地域に根付いた名店となるのではないだろうか。


予想される店名 文学館