理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

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小説 組織改革物語 改革後編-改革か暴挙か-第3話 役員削減と定年制

この物語は、著者のご好意によりRIKEI(理美容教育出版社発刊)2003年9月号から11月号にて掲載した原稿を、当ブログに転載させていただきました。毎週金曜日にアップしていきます。

理容組合は生まれ変われるのか、改革を目指した男たちの記録

著 吉田裕幸HIRO・YOSHIDA(OFFICE・HIRO主宰 )
全理連業界振興論文最優秀賞受賞


まず、役員定数が15名から13名に削減された。

政治の世界では、派閥や地域のバランスに配慮して、役職を配分するということもある。

そのために、理解に苦しむような役職がたくさん出来てしまう。

大きな利権に関わるからであろう。

同業組合の非専従役員は『お世話役』である。

必要不可欠な役務に、適材適所で役員を配置すればよい。

肩書に固執する人もいたではあろうが、時代性がうまく捌(さば)いてくれた。

今後、さらなる削減を期待したいところである。


次に、役員の定年制採用である。

若ければ良いということではないが、理事会の活性化や後進へのスムーズな移譲(いじょう)のために、

一定の年齢制限は必要である。

苦しい決断ではあったが、OB達はいま、豊かな経験を持つ調整役として活躍している。

制度が変わっても、個々の人間性や実績が変わることはない。

それを正しく評価し、顕彰(けんしょう)できる組織では、

定年制も大いに有益(ゆうえき)であることが実証されたといえる。

つづく


第二部第四話 声
http://blogs.yahoo.co.jp/eroisamurai/39260828.html?type=folderlist