理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

で、あんたは何なの?

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以前、ご先祖さまの事を自慢する人がいた。

日本史好きのエロ侍は、そのご先祖さまが知っている戦国武将だったので、

「へぇ~、すげーじゃんかぁ~」などと素直に驚いていた。

でも、よくよく考えてみると、その自慢している人自身は、なんでもないごく普通の人なのだ。


話は変わるが、理容業界ではちょっと名の知れた、ある理容師さんと会うと、

毎回、前出の先祖自慢と同様な話を聞かされる。

それは、女性誌や美容業界誌に取り上げられている著名美容師と知り合いと言う内容。

「この間、どこどこの〇〇さんと飲みに行った」とか、

セミナーで〇〇さんと会って話をした」とか、

「どこどこ出版社の〇〇編集長はですね・・・」などである。

相槌を打つのもエロ侍の仕事だ。「へぇー、そりゃー凄いですね」と聞き流す。

その理容師さんは、理容業界の講習会などに講師として全国各地に行くのだが、

その講習会場でも「原宿の〇〇と言う美容室は・・・」「知り合いの、どこどこの〇〇さんは・・・」

と、すぐに知り合い自慢の話が出てくると各方面から聞いた。


その理容師さんと撮影をした時の事である。

背景を活かす為、遠方でのロケとなった。そこまでは問題ない。

だが、ロケ地の選定理由に納得がいかなかった。

「〇〇(超有名メンズファッション誌)の撮影で、よく使われるロケ地だから」である。

愕然(がくぜん)としたが、その理容師さんの強い希望なので、反論しなかった。

ちなみに、撮影後にあがった写真は散々たる結果(泣)。

全然、カッコ良くなかった。。。


その理容師さんの目標は、美容業界で売れる事である、と本人から聞いた。

確かに、著名な美容師さんの中には、多くの元理容師さんがいる。

元理容師の著名美容師さんに共通している事は、何かしらのオリジナリティがあるのだ。

しかしながら、エロ侍には、その理容師さんのオリジナリティが全く見えない。

著書を読んでも、他誌で掲載されている写真を見ても、それらしきモノは感じ取れなかった。

残念だが、その理容師さんは、いま、その重大な事に気が付いていないし、

周囲の人も、指摘をしようと思っていない。

もし、その事に気が付いたときこそ、大きくステップアップする時期だと思う。


「〇〇と言う有名な美容室で働いている」「有名な〇〇と言う美容師を知っている」、

と言う人がいたら、ぜひ言い返して欲しい。

「じゃー、あなたは何なの?」と。

では。


写真は例によって意味もなく、結婚式の引き出物として用意したタイ。

正確にはタイもどき。中身は砂糖である(爆)。セレクトはエロ侍の奥さんである。