理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

150年企業の経営者 その体験談 ヘアサロン経営を継続する理由

本日の内容【なぜ、事業を承継するのか。その理由】
  
150年続く日記
 
ここ数週間、受講している練馬区主催の事業承継セミナー。
 
126日に石神井公園区民交流センターで開催された第1回目では
 
「永続企業のマネジメント」をテーマに
 
石川酒造株式会社代表の石川太郎氏が自身の経験談を語った。
 
 
これが、非常に面白い!
 
長文になりますが、特にヘアサロンの後継者に必要な内容かもしれません。
 
 
同社は、約150年前の江戸初期から脈々と続く企業。
 
地主(不動産業)と酒造を生業としており、石川太郎講師は18代当主にあたる。
 
 「当家の特徴は、代々の当主が日記をつけている」
 
「それらの内容を紐解いていくと、時流に対する当時の当主たちの苦悩や、経営選択が理解できる」
 
 
たとえば、5代前の当主の時代は幕末を迎え
 
社会制度全般が大きく変わり、時流は混乱を極めた。
  
また、2代前には終戦を迎えると同時に、農地法が改正される。
 
そして、追い討ちをかけるように物価価格が3倍以上にも跳ね上がる。
 
 
「過去の時流に対して、当主の日記という観点から見ると
 
80年から100年のサイクルによって、大きな動きが存在していることが理解できる」
 
石川講師は、そのように話すと先ほど触れた2代前の16代当主について述べる。
 
 
農地法改正という時代を迎え、農地の約90%を失う危機に直面」
 
「商人への道を選択し、酒造へ力を注ぐ方向へ大きく舵をきった」
 
 そして、次代の17代当主は、バブル景気の影響も受けて事業がピークを迎える。
 
 
1970年代に日本酒市場が活況を呈し、その後、バブル景気となり絶頂期を迎える」
 
17代当主はその際、150年前からの日記の翻訳に対して約8000万円を投資した」
 
 このように、3代周期で事業内容が大きく変化していることを
 
祖父や父親の日記を読みつつ紹介した。
 
 
ェンジ・チャレンジ……その次は
 
5代前の13代当主から、各時代の取組みについて触れる石川講師は
 
混乱期の当主の取組みを一言で「チェンジ」と説明する。
 
 
「次代の変革時の取組みがチェンジ」
 
「その次代の14代当主は、酒造に対して現在の貨幣価値に例えると
 
約1億5千万円もの投資を行なったと日記に記している」
 
「自ビールの製造に対する投資なので、一言で説明すると『チャレンジ』となる」
 
 
では、チェンジ・チャレンジと続く世代は、どのように表現するのだろうか。
 
15代当主の活動は、目立つような取組みは行なっていない」
 
「私からすると曽祖父にあたるので、親戚筋に聞いてみても
 
とくに目立つような事業は行なっていないという」
 
  
そこで、詳しく調べてみると、14代当主が行なった投資活動による高額な負債を
 
コツコツと返済していたことが判明した。
 
「となれば『チャージ』という表現が的確ではないだろうか」
 
「チェンジ・チャレンジ・チャージ。このスパンは16代目以降も同じ」
 
 
終戦を迎えた16代当主がチェンジ。
 
過去の日記の翻訳に投資を行なった17代当主がチャレンジ。
 
そして石川講師自身である18代目がチャージとなる。
 
 
ャージ世代が行なうことは
 
「過去の日記からも分かる通り、一定周期で本業が変化している」
 
「となれば、先代の時代にピークを迎え
 
下降の一途を辿っている現状を乗り切るには、再び経営判断を行なう必要がある」
 
 
「そのため、約1億円の借金を行ない
 
自社敷地内にある土蔵などを改造し、飲食店経営に取組んだ」
 
その結果、従来の本業の売上げと、飲食業の売上げに逆転現象が生じてきた。
 
 
「ここで勘違いするのが経営者」
 
「オレの経営判断が正しかった! と思ってしまう」
 
 
 「そうではない」
 
 
「たとえば、いま成功している飲食店経営の背景には
 
14代の自ビールの投資、17代の設備投資が大きく影響している」
 
 
「つまり、過去の投資の成果が現在になって売上げとなっている」
 
「だからこそ、企業は継続する必要がある」
 
 
チャレンジ世代の当主たちの活動が、現在を支えているのだ。
 
 「私が過去の日記を参考にしながら経営判断を行なえるのも
 
日記の翻訳へ投資を行なった先代のお陰」
 
 
 石川講師の次代である19代の時代はチェンジ、つまり変革を迎えることになる。
 
 
「過去の事例からしても、借金はお金を持っている人が支払うようになっている」
 
「お金や土地などの財産を残しても、一瞬にしてなくなる」
 
 
「私と同じチャージ世代の16代当主は借金返済と同時に
 
戦時中、戦地へ赴く兵隊たちへの施しを積極的に行なった」
 
「結果、周囲から信頼や徳が得られ、それらが17代当主の活動を後押しした」
 
「であれば、私が次代に残すのは信頼である」
 
 
最後に石川講師は、このように締めくくる。
 
「お金は量より、集め方が重要」。
 
 
さて、チェンジの次代を目前に控えたこの時代。
 
あなたは何を行ないますか?
 
 
毎度どうもです。コンバンハ。
 
今日もご訪問いただき、ありがとうございます。
 
理美容教育出版の関口です。
  
 
どうでした? 石川酒造の石川代表の話は。
 
個人的には物凄くヒットで、今後、石川酒造で石川代表の話を聞き
 
その後、施設内を見学してレストランで懇親会と言う理容師カフェも企画中。
 
興味がある方って、いますか? 実現できるとイイな。
  
 
本日の感謝
 
グルメ手帳が何気に活躍中。これ、かなりサロン経営に落とし込めますよー。
 
 
明日の夢 
 
タカラグループのデザインコンペの取材、楽しみっす。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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