理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

やさしい顧客に甘えていませんか?

一昨日は、R's hairさんとの飲み会マーケティング総合研究所でした。

飲み会マーケティング総合研究所の活動は、居酒屋で繰り広げられた会話から学んだ事を

皆様と共有すると言うのが主な目的です。


居酒屋てっぺんの大嶋啓介代表によるセミナー&懇親会に参加後

わざわざ、途中下車していただいたR's hairさん。

セミナーの感想を聞くと「大型美容室のスタッフが結構多く参加していた」と教えてくれます。


今回は、飯田橋鳥よしと言うオヤジ系の居酒屋に入りました。

ファーストオーダーの際、「最近、もずく酢にハマっていてね」と言うR's hairさん。

「昔は、あまり好んで食べなかったのですが、オッサンになったんでしょうね」と照れ笑い。

何かの切掛けで、考え方や嗜好(しこう)が変わる事はあります。

事実、R's hairさんはヘアサロン経営についても、

ある時期から方向性が大きくシフトチェンジしたと語ってくれました。


修業先のヘアサロンを、諸事情により譲り受けたのですが、そのタイミングが唐突(とうとつ)だったと言います。

「急に経営者になって、経営の『け』の字も知らない状況下でのスタートだった」

「だから、最初はお金の事しか考えていなかった」と話します。


「忙しくても、給与面で優遇すれば、人はついてくると考えていた」

「でも実際は、スタッフは出がらしみたいな状態に、常になっていた」

仕事そのものに、充実感が伴っていないと言う意味ですね。


そのような経営状況下、違和感を感じたのでしょうか、とある経営セミナーを受講します。

そこでは、ある人物の話が録画された映像が放映されます。

「高速を使って交通費をかけて受講したが、なんで関係ない人の映像を見るんだろう」

と、当初は、若干腹立たしい心境になったと言いますが、見ていくうちに、どんどん惹きこまれます。

ちなみに、その時の映像は中村文昭氏の講演です。


「スタッフとの関係は、働いているだけと考えていたが、中村氏の話を聞いて考え方が大きく変わった」

「今となっては、スタッフとは一生の付き合いと考えるようになった」と語ります。


オイラも中村氏の話を聞いて、考え方が大きく変わった一人なので、物凄く共感します。

だからでしょうか、R's hairさんとの話の中で、親しみを抱く部分が多いのです。


「年配の男性顧客は、新メニューなどには反応しないのが現状」

「一方、若年層はメニューの使い分けをする。ヘッドスパを行なう日もあれば、カットだけの日もある」

「ただし、心配ごともある」

「当店の応援団である顧客に対してのスタッフの甘えがあるのも事実」


聞けば、忙しい時間帯などの調整弁として、顧客への理容サービスが省略されていると言います。

「シャンプーやヘッドマッサージなど、優しい顧客に対して省略して時間を調整するケースがある」

この言葉を聞いた時。なんとなく、理解できました。オイラもそうでしたから。

いませんか? いつもニコニコしている顧客って。

文句も言わないで、ちゃんと毎月来てくれる人。甘えちゃうんですよね。そのような顧客に。

「スタッフルームでサボっている方が、よっぽどマシ」

この言葉が印象深いです。

恐らく、金・金・金と言う経営路線でしたら、そう思わなかったと感じます。


スタッフと顧客に対する考え方。

これ一つで経営者の資質と言うのでしょうか、なんとなく考え方が理解できます。

そのような事を学んだ、一昨日の飲み会マーケティング総合研究所でした。


本日の感謝。

昨日、中央理美容専門学校の図書室に行きました。

目的は資料集めでしたが、想像以上に多くの参考文献があり、偉大なる先人達に感謝。

経験による工夫って、凄いです。


明日の夢。

卵かけごはんの本を購入。

さっそく、コーヒー&たまごのごはんを食べてみようと思います。

味に対する事前評価は、かなり低かったのですが。。。