嫁さんの消費行動を見ていますと、勉強になる事が多々あります。
今回は、ある催事会場でのできごとから発見した事例を紹介していきます。
ごめーん。
昨日書きました嫁さんマーケティング総合研究所の予告内容ですが、
すし屋バージョンは前回書いていました(汗)。
何気なく立ち寄ったのですが、よーく見てみますと、これが結構面白いんです。
例えば。
水っぽくない、歯ごたえがある大根おろしができるマシーン。
マシーンと言うと大げさですが、要は目の粗い大根おろしです。
これを見た瞬間ですが、「そうそう。大根おろしって、自分で作ると水っぽいんだよな」と思い出します。
色々と動き回って、ジロジロと見て回っています。
「そーなのよ。温泉たまごが自分で作れると良いな、なんて思っていたの」
「そうそう。にんにくのスライスって、面倒なんだよね」
一人で盛り上がる嫁を見ていて痛感したのが、消費者ニーズについてです。
これは、いつもお世話になっているMaijor7(メジャーセブン)氏から教えてもらったのですが
消費者ニーズとは、潜在的なストレスや欲望を消費者自身に知ってもらう、
つまり、提案して初めて消費者自身が気が付くと言う顕著(けんちょ)な例だと思うのです。
消費者の声を聞く事も大切ですが、そもそも、常日頃からニーズを意識している消費者は少ないとも考えられます。
お客さまに「当店では、どのような商品が必要でしょうか?」と聞いても、
スコーンと明確な答えが返ってくるケースは稀(まれ)ではないでしょうか。
事実、今回、温泉たまごを作る機械と、にんにくスライサーを購入したのですが
嫁の口から「温泉たまごを作りたい。にんにくを簡単にスライスしたい」
と言う言葉を聞いたことはありませんでした。
つまり、気にはなっていたけど、意識はしてなかった。だから口にしなかったとなります。
で、POPを見て、初めて必要性に気が付いたのです。
となれば、です。
チラシやPOPなどで「こんな経験はありませんか?」と言うキャッチが効果的である事が理解できます。
「ヘッドスパ ○○○○円」「白髪ぼかし ○○○○円」「ヘアカラー ○○○○円」
ではなく、ヘッドスパでしたら「最近、頭皮のベタつきが気になっていませんか?」
「お子様に、頭が臭いと言われた経験がある人」などをキャッチにして
ベタつきや臭さの原因を解説して、その解消方法にヘッドスパがあると説明すれば
興味を抱いたお客さまには、必要性が伝わると思いますが、どうでしょうか?
要は、売り手側は誰に施術したいのか、そこを絞り込む事が、まず最初に取り組む事なのです。
で、これはオイラなりの個人的な考えなのですが、潜在ニーズを知るために
お客さまとの会話が大きなポイントとなってくると思うのです。
「教えてください!」と聞くと、どうしても身構えてしまい、答えは聞き難いのですが
「へぇ~。そんな事があったのですか。それで、その後、どうしたのですか?」
と言うように、これは話しを聞く事でヒントを見付けられます。
残念ながら、ストレートに発した本人も、すぐに忘れてしまうケースは少なくありません。
だからこそ、それらが潜在ニーズとなって、心の奥底に蓄積されると思うのですが、
その一言を覚えておくことで、お客さまへの提案に繋がると考えます。
もしくは、お客さまとの話で盛り上がった内容。
「こんなのあったら良いよね」と言う話も、立派な潜在ニーズとして成り立っています。
オイラ的な潜在ニーズは、無音ドライヤーなのですが、
現段階では「あったら良いよね」ですが、将来、絶対に商品化されると確信しています。
話が、長くなりましたが、消費者ニーズとは応えるモノ以前に
何気ない会話から読み取り、そして潜在的要素を刺激して引き出す。
つまり応えるのではなく、提案する事がポイントとなる。
今回の嫁さんの行動から、人は常にニーズを意識していない事を理解しました。
だから、ニーズに応える姿勢だと、いつまでたっても結果は伴わないとなります。
提案してナンボ。それが消費者ニーズの正体だと思いますが、皆さんはどう考えますか?
では。
そうそう。前回、予告した「3」については、次回の嫁さんマーケティングで紹介します。スマン。